思い悩んで不眠になる場合、散歩がお勧め
こんにちは、宇都宮市の漢方相談・天明堂薬局の中山です。
寒くなりましたね~~~、、、、車のフロントガラスも凍るようになり…、いよいよ本格的な冬の到来って感じがします。
さて、冬は暗くて寒い、当たり前ですが、そういう環境が人のメンタルに影響を与えることがあります。
暗い・寒いは漢方において「陰」の状態。
そのため、精神的にも重く・暗くなりがちなんですね。
そんな季節に悩み事があると、不眠の感情である「憂い」が出てきてしまい、「疲れているのに眠れない」という悩みが多くなります。
こんな時は気の巡りを良くする漢方薬や脾(胃腸)を丈夫にして「憂い」を感じにくくする漢方薬などを使いますが、生活養生としては「散歩」がお勧めです。
散歩は「目線」が大切
憂いを防ぐには散歩が良い。
そんなことを書くと「散歩したって憂いはとれないですよ」という人もいます。
ここで大切なのは散歩をしているときに「目線」です。
散歩をしてもネガティブな感情や憂いが取れない人の目線は「下」を向いていることが多いです。
なんとなく地面を観ながらボーっと歩いている状態です。
これでは視界から入る情報が「地面」しかないため、「考え事」にどっぷりと集中できてしまいます。
しかし、目線を高く上げてみるとどうでしょうか?
木々の様子、家の様子、飛んでいる鳥、雲の流れ、様々な音、風景の移ろい、走り去る車を感じることができます。
つまり脳はたくさんの情報を処理しなくてはいけないので、「憂いている暇」がなくなってくるのです。
まとめ
「上を向いて歩こう」という名曲がありますね。
人は心と体の状態は心身一如といってとても関連性があると考えます。
辛い心持の時こそ、「元気なフリをして上を向いて歩く」というのは、心を守るうえで大切かもしれません。
暗く寒い冬だからこそ、悩み事がある人は顔を挙げて元気に散歩してみましょう。
