今日は「肉の日」不眠には肉を食べよう?
こんにちは、宇都宮市の漢方相談・天明堂薬局の中山です。
2月9日は“肉の日”。心気血両虚の不眠には、「肉」が良い?
2月9日は語呂合わせで“肉の日”。
焼肉店やスーパーが盛り上がる日ですが、漢方や食養生の視点から見ても、実はこの日はとても理にかなっています。
不眠の原因のひとつに「心気血両虚(しんきけつりょうきょ)」という体質がありますが、このタイプの人こそ、肉の日にしっかりと肉を食べるメリットが大きいからです。
心気血両虚とはどんな状態か
漢方では、眠りは「心(しん)」の働きと深く関わっています。
心は精神活動を司り、同時に血を全身に巡らせる役割も担っています。
ところが、ストレス過多、過労、慢性的な睡眠不足、食事の偏りなどが続くと、心を支える“気”と“血”が不足しやすくなります。これが「心気血両虚」です。
この状態になると、次のような症状が現れやすくなります。
• 寝つきが悪い、眠りが浅い
• 夢を多く見る
• 動悸や不安感
• 疲れやすい、息切れ
• 顔色が白っぽい、唇の色が淡い
• めまい、立ちくらみ
• 集中力の低下
つまり、心を動かすエネルギー(気)と、心を潤し落ち着かせる栄養(血)が不足しているため、心が安定せず、眠りに入りにくくなるのです。
気血を補うには「肉」がとても優秀
気血両虚の改善には、まず“材料”をしっかり補うことが大切です。
気も血も、食べたものから作られます。特に血を補う食材として代表的なのが「肉類」。中でも赤身肉は、血の材料となるタンパク質・鉄・ビタミンB群が豊富で、気血を同時に補う力が強い食材です。
漢方の古典でも、肉類は「補気」「補血」の要として扱われてきました。
現代栄養学的に見ても、肉は吸収率の高いヘム鉄を含み、貧血気味の人や疲れやすい人にとって非常に効率の良い食材です。
肉の日におすすめの食べ方
せっかくの肉の日。心気血両虚の人がより効果的に気血を補える食べ方を紹介します。
① 赤身肉を選ぶ
牛の赤身、ラム、豚ヒレなどは、気血を補う力が強く、胃腸にも比較的負担が少ない部位です。
② 温かい調理法で
煮込み、スープ、しゃぶしゃぶなど、体を温める調理法は気血の巡りを助けます。冷たいサラダチキンだけでは体を冷やしてしまうことも。
③ 気血を補う食材と組み合わせる
• クコの実
• 黒きくらげ
• ほうれん草
• にんじん
• なつめ
これらを肉料理に加えると、さらに補血効果が高まります。
④ 胃腸が弱い人は量より質
心気血両虚の人は同時に「脾虚(胃腸の弱り)」を抱えていることも多いです。無理に量を食べるより、良質な肉を少量ずつ、大根おろしやパイナップルなどと一緒に食べると良いでしょう。
肉を食べると眠りが変わる理由
気血がしっかり補われると、心が落ち着き、精神が安定しやすくなります。
すると、寝つきが良くなり、夜中に目が覚めにくくなるなど、睡眠の質が自然と改善していきます。
また、タンパク質は神経伝達物質の材料にもなるため、精神の安定に直結します。漢方と現代栄養学の両面から見ても、肉は不眠改善に役立つ食材なのです。
2月9日の肉の日は、ただのイベントではなく、体質改善のチャンス!
心気血両虚の人にとっては、まさに“薬膳の日”と言っても良いほどです。
疲れやすい、眠りが浅い、夢をよく見る、顔色が悪い――そんなサインがある人は、今日の食卓にぜひ良質な肉を取り入れてみてください。気血が満ちてくると、心がふっと軽くなり、眠りの質も変わっていきます。