頑張りすぎない方が良いこともある

こんにちは、宇都宮市の漢方相談・天明堂薬局の中山です。

今日は漢方とはあまり関係のないブログを…。

と言っても少しは関係あるのですが、漢方カウンセリングをしていると
「頑張りすぎてしまう」という悩みを聞くことがあります。

・やらなくてもいいことまで頑張ってしまう
・細部が気になってこだわってしまう
・疲れているのに、やらない時がすまない

などなど…。

冷静になって考えれば「やらなくてもよいこと」にも関わらず頑張ってしまう。

これはどうも日本人に多い特徴のようです。

漢方の世界にはエネルギーに近い考えとして「気」というものがあります。
日本語には「気」という文字が入っているものがたくさんあります。
・気を遣う
・気配りをする
・気丈にふるまう
・気を入れる
・気持ちを強く持つ
などなど…、つまり気が減ってしまえば
・気を遣うのが辛い
・気配りが辛い
・気丈にふるまえない
・気が入らない
・気持ちが弱い
という具合になります。

もしあなたが、人に気を使うのに疲れて、人に会うのが億劫で、疲れたように見られて、集中力がなく、ネガティブな気持ちになっているなら…。。

それは気が不足している証拠です。

そんな状況で「頑張る」は意味を成しません。

なぜなら気がなければ「頑張る」もできなくなるからです。

頑張れないのに頑張る、それをつまりなんと言うのか…、そう「無理がある」と言います。

無理がある生活を続ければいつしか人は精神と肉体を病んでしまうでしょう。

ましてや滋養強壮ドリンクをグイッと飲みながら「もうひと頑張り!」なんて、病気になることを加速させているにほかなりません。

「頑張らない」それが一番の栄養剤であることを忘れてはいけません。

そんなことを書くと
・私は会社で重要なポジションだから休めない
・私は自営業だから休めない
・私がご飯を作らなかったら誰が作るのか?

という声が聞こえてきますが、
会社であればだれかに仕事を頼めばよいし、自営業も1週間程度休んだところで倒産しませんし、ご飯はお惣菜を買ってしまえば済む話です。

このようにいくらでも「頑張らない方法」はあるのに自らに頑張りを強要している…、そして体調を崩してしまっては本末転倒です。

真面目に頑張ることは素晴らしいことです、しかし、無理をして頑張ることは決して同じではありません。
真面目=無理
になっていませんか?

大切な自分の心と体を守るためにも「無理」から距離をとれるように今一度、自分の生活を見直してみましょう。

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。