人生は1回しかない、って知っていますか?

こんにちは、宇都宮市の漢方相談・天明堂薬局の中山です。

今年ももう残すところわずかとなりましたね。
当店は28日までの営業となるので、あと10日と少しで年内の営業も終了です。
毎年のことながら「1年って早いなぁ」と思うのですが、こんなあっという間の日々を過ごしていたら、あっという間におじさんになって、おじいちゃんになって、そして最後が…と思うと人生はとても儚いものですね。

「人生は1回しかない」
そんな当たり前の言葉も、「ではそれを意識して生きているか?」と自問すると、なかなか「YES!」とは言えない人も多いのではないでしょうか?

例えば、自分が老化するということについて、本気で今から対策をしていますか?
・適度な運動をする
・暴飲暴食を避ける
・アルコール、タバコを控える
・夜更かしをしない
・ストレスを避ける
・食事内容を意識する
・ストレッチをする
などなど…、今からやっておいた方がいいこと&やめたほうが良いことを挙げればキリがありません。

そんななかで「漢方薬を服用する」というのもとても大切な対策と言えます。

老化予防は活血補腎

漢方で老化予防。
そんな言葉を聞いてもピンとこない人が多いと思いますが、漢方の世界では真剣に「老化」に抗う術を考えてきました。
それが活血補腎(かっけつほじん)です。
活血補腎とは簡単に言えば「血流を良くして、腎の働きを良くする」という意味です。

漢方の世界では「人の老化は血の老化」「人は腎と共に衰える」という言葉があり、血と腎の状態が老化に密接に関係すると考えています。

しかしこれ、当たり前と言えば当たり前の話です。

血は常に前進をめぐっているわけですが、
①サラサラと栄養豊富で滞ることなく流れている人
②ドロドロ血液で栄養を運搬できず、血行不良がある人
では、どう考えても①のほうが健康的で若々しい人生を送れることは明白です。

血の巡りが悪くなれば、認知症、冷え性、疲労感、鬱、怪我のリスク、循環器系疾患を招きます。
そういう意味でも血の巡りを良くする活血薬は「人生100年時代のマスト漢方」とも言えるでしょう。

また、漢方における腎は
・成長・発育、生殖を主る
・腎は脳に通じる
・腎は骨を丈夫にする
・腎は耳の働きに影響する
・腎は大便、小便に影響する
という考え方があります。
つまり、腎が弱くなると生殖が低下し、脳の働きが低下し、骨がもろくなり、耳が聞こえにくくなり、大便小便のトラブルが出やすくなります。
これらの症状を見るとピンと来る人も多いですよね?典型的な「老化現象」です。

腎の盛衰は男性は8の倍数、女性は7の倍数と考えられています。
男性であれば32歳がピーク、女性は28歳がピークで、そこからは下降の一途をたどります。
その下降が緩やかな人は老化しにくく若々しい人生となり、下降が急な人は年齢以上に老けて見られるようになります。

まとめ

医療が進み、我々の人生は100年と言われています。しかしこれは「ヒト」としての寿命であり、「人間」として心や体の健康を保てるかどうかは別問題です。
たった1度の人生、という意識が強ければ、唯一無二の自分の心と体を大切にすることは当たり前のこと。
活血補腎で1年でも、5年でも、10年でも、好きなことをできる、行きたい場所に行ける、食べたいものを食べられる人生を送ってみませんか?

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。