妊活 高温期が弱い(短い)場合の漢方の対応
こんにちは、宇都宮市の漢方相談・天明堂薬局の中山です。
妊活相談を受けていると多いのが、「高温期が短い、もしくは体温上昇が弱い」というパターンです。
高温期は排卵後の約2週間、低温期と比較して0.3~0.5度くらい上昇するのが理想的です。
「高温期が弱い」とは高温期が9日未満で温度上昇も0.3度を下回る状態です。
これが現代医学でいう「黄体機能不全」です。
黄体機能不全とは字のごとく「黄体が機能を全うしてない」状態です。
基本的に排卵後、黄体ホルモン(プロゲステロン)は10~20程度分泌されるのが理想ですが、それを下回ると十分な高温期が作られず、妊娠しにくくなったり、流産リスクが高まります。
このような場合、西洋医学ではプロゲステロン製剤(デュファストンやヒスロンなど)を服用します。
「黄体ホルモンが足りない=黄体ホルモンを補充する」というとてもシンプルな考え方です。
しかし、漢方での対策になると少しやり方が変わってきます。
そもそも黄体ホルモンを分泌する黄体は、「排卵後の抜け殻」です。
そのため、主席卵胞をくるんでいたものが黄体になる、というイメージでよいでしょう。
黄体の状態が良くないということは、逆算的に考えると「卵胞の質も良くない」と考えます。つまり、安定した高温期を作るためには実は低温期からの対策が必要となるのです。
難しく書いてしまいましたが、シンプルに書けば
卵胞の質を良くする→黄体の状態も良くなる→高温期も安定する
ということです。
高温期を安定するために必要な漢方アプローチ
黄体機能不全を漢方的に考えると
・腎陽虚(卵巣の動きが悪い)
・心肝鬱火(ストレス過多でイライラしがち)
・痰湿(肥満や浮腫み)
・瘀血(血行不良、血液ドロドロ)
などを疑います。
ストレス・肥満・血行不良・卵巣機能低下。どれも現代社会に多い原因です。
このような体質的な問題点を解決せずして、ホルモンを足せばいいというつけ焼き刃的な治療をしても良い結果はなかなか出ません。
まとめ
西洋医学・漢方医学、ともに目指すところは同じでもアプローチの仕方が異なることがあります。
しかし、どちらが優れているのか?ということではなく、どちらも優れている部分を取り入れることが大切だと思います。
不妊治療が長引いているけど、なかなか結果に結びつかない人こそ、早めに体質改善を試していただきたいと思います。