頑張りすぎて眠れない時 漢方薬の出番です
こんにちは、宇都宮市の漢方相談・天明堂薬局の中山です。
今日は頑張り屋さん過ぎて、不眠になる人について対処法を書いてみたいと思います。
夜、布団に入ってもなかなか眠れない。眠れても浅く、夢ばかり見て朝にはぐったり。
そんな不眠が続くと、「気持ちの問題なのかな」「ストレスのせいだろうか」と自分を責めてしまう人が少なくありません。
でも、漢方ではこうした不眠の背景に心脾両虚(しんぴりょうきょ)という体質の乱れが潜んでいることがあります。
これは、脾(消化器系)が弱く心のエネルギーが不足し、心身のバランスが崩れてしまった状態です。
特に、まじめで頑張り屋さん、疲れをため込みやすい人、胃腸が弱い人に多く見られます。
心と脾が弱ると、なぜ眠れなくなるのか
漢方でいう「心」は、単に心臓ではなく、精神活動全般を司る場所です。
「脾」は消化吸収を担い、食べたものをエネルギーに変える働きを持っています。
心脾両虚になると、
• 疲れやすい
• 集中力が続かない
• 動悸や不安感が出る
• 食欲が落ちる、または胃もたれしやすい
• 夢を多く見る、眠りが浅い
といった症状が重なりやすくなります。
つまり、脾が弱ってエネルギーが作れず、心がそのエネルギー不足で不安定になり、眠りの質が落ちるという流れです。
「眠れない」のは、心の問題ではなく、体のエネルギーが足りていないサインでもあるのです。
がんばりすぎる人ほど、心脾両虚になりやすい理由
心脾両虚の背景には、こんな生活パターンがよく見られます。
• 仕事や家事を抱え込み、休む時間が少ない
• 気を張り続ける性格で、気づけば疲労が蓄積
• 食事が不規則、または早食い・ながら食べ
• 胃腸がもともと弱く、疲れるとすぐ食欲が落ちる
• 寝る直前までスマホやPCで頭を使ってしまう
「疲れているのに眠れない」という矛盾した状態は、まさに心脾両虚の典型です。
体は休みたいのに、エネルギーが不足しているせいで“休む力”が働かないのです。
漢方が心脾両虚の不眠に向いている理由
心脾両虚の不眠は、単に「眠れない」という症状だけを抑えても根本改善にはつながりません。
必要なのは、心と脾の両方を補い、体のエネルギーを回復させることです。
漢方はまさにこの「根本から整える」アプローチが得意です。
心脾両虚の不眠に用いられる代表的な処方には、
• 帰脾湯(きひとう)
• 加味帰脾湯(かみきひとう)
などがあります。
これらは、弱った脾を補ってエネルギーを作り、心を落ち着かせて眠りの質を高める働きがあります。
「寝つきを良くする」だけでなく、疲れやすさ・不安感・食欲低下・集中力の低下といった心脾両虚の周辺症状にもアプローチできるのが大きな魅力です。
漢方で改善した人が感じる“変化”
心脾両虚の不眠が改善していくと、多くの人が次のような変化を感じます。
• 朝の目覚めが軽くなる
• 夢が減り、眠りが深くなる
• 日中の疲れが軽くなる
• 気持ちが落ち着き、焦りや不安が減る
• 食欲が戻り、体力がついてくる
眠りが整うと、心も体も自然と回復していきます。
「眠れないからつらい」のではなく、「つらい状態だから眠れない」ということを忘れないでください。
その根本を整えることで、悪循環がゆっくりほどけていくのです。
がんばりすぎた自分を、そろそろ労わってあげませんか?
心脾両虚は、まじめで優しい人ほど陥りやすい体質です。
「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込む前に、まずは体の声に耳を傾けてみてください。
眠れない夜が続くのは、あなたが弱いからではありません。
むしろ、ずっと頑張ってきた証拠です。
漢方は、そんなあなたの体をそっと支え、回復へ導く力を持っています。
もし「最近、疲れが抜けない」「眠りが浅い」と感じているなら、心脾両虚という視点から一度体を見直してみるのも良いタイミングかもしれません。
漢方を試してみたい方はぜひご予約ください。
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