鳥の巣が静かになったあと、心まで空っぽになっていませんか?

こんにちは、宇都宮市の漢方相談・天明堂薬局の中山です。

4月~5月にかけて、とある相談が増えてきます。
それが鳥の巣症候群です。
今回のブログでは鳥の巣症候群を漢方で改善することについて、書いてみたいと思います。

鳥の巣症候群と漢方

子どもが巣立ったあと、家の中が急に広く、静かに感じられることがあります。
「これでやっと自分の時間が持てる」と思っていたはずなのに、いざその時が来ると、胸の奥にぽっかり穴が空いたような感覚に襲われる。
そんな経験をしている方は、決して少なくありません。
いわゆる鳥の巣症候群は、単なる寂しさではなく、心と体のバランスが揺らぎやすい時期でもあります。
特に漢方では、この状態を心気血両虚として捉えることがあります。

心気血両虚とは、心が疲れ、血が不足した状態

漢方でいう「心」は、単に心臓のことではなく、精神活動や睡眠、記憶、情緒の安定を司る重要な臓です。
そこに必要なエネルギー(気)と栄養(血)が不足すると、次のような不調が現れやすくなります。
• 眠りが浅い、夜中に何度も目が覚める
• 動悸や不安感が出やすい
• ぼんやりして集中できない
• 気持ちが沈みやすい
• ため息が増える
• 体がだるい、疲れが抜けない
子どもが巣立つという大きな環境変化は、心にとって大きな負担です。
「気」が消耗し、「血」が巡らなくなると、心が落ち着かず、眠りにも影響が出てしまいます。
「最近眠れないのは年齢のせいかな」
「気持ちが不安定なのは自分が弱いからだ」
そう思ってしまう方もいますが、漢方の視点では、心のエネルギーと栄養が不足しているだけ。
決してあなたが弱いわけではありません。

眠れない夜、胸の奥のざわつき…それは体からのサイン

鳥の巣症候群の方がよく口にするのが、
「夜になると考え事が止まらない」
「布団に入ると急に寂しさが押し寄せてくる」
という声です。
心気血両虚になると、心を落ち着かせる力が弱まり、夜になると不安や孤独感が強く出やすくなります。
眠りは本来、心を休める時間ですが、心が弱っていると休む準備が整わないのです。
漢方では、こうした状態を「心が守られていない」と捉え、
心を補い、気と血を満たし、眠りを深くすることを大切にします。

「誰にも言えない」その気持ちこそ、相談してほしい

鳥の巣症候群は、周囲から理解されにくい悩みでもあります。
「子どもが元気に巣立ったんだから喜ばないと」
「贅沢な悩みだと思われそうで言えない」
そんなふうに自分の気持ちを押し込めてしまう方が多いのです。
でも、心の不調は我慢しても自然には消えません。
むしろ、気血の不足が進み、眠れない日が続いたり、体の不調につながることもあります。
漢方相談では、
あなたの生活、気持ち、体質、これまでの歩みを丁寧に伺いながら、
心と体のバランスを整えるお手伝いをします。
「こんなこと話していいのかな」
「うまく説明できないかもしれない」
そんな心配はいりません。
言葉にならない思いも、表情や声のトーン、ちょっとした仕草から伝わってくるものです。
あなたのペースで、あなたの言葉で大丈夫です。

心気血両虚を整える漢方は、
「眠れないから眠らせる」
という対症療法ではありません。
心に必要なエネルギーと栄養を満たし、
気持ちが落ち着き、呼吸が深くなり、
自然と眠りに入れる体へと導いていきます。
眠りが深くなると、朝の目覚めが軽くなり、
日中の気力も戻り、
「また自分の人生を歩いていこう」という前向きな気持ちが生まれてきます。

今のあなたの心と体に、そっと寄り添う漢方があります

鳥の巣が静かになったあと、
心まで空っぽになってしまったように感じるのは、
あなたが家族を大切にしてきた証でもあります。
その優しさや思いやりが、今は少し疲れてしまっているだけ。
漢方は、そんなあなたの心をそっと支え、
再び自分らしい日々を取り戻すお手伝いができます。
「最近、心が疲れている気がする」
「眠れない日が続いてつらい」
「誰かに話を聞いてほしい」
そう感じたら、どうか一度、相談してみてください。
あなたの心と体に合った方法を、一緒に探していきます。

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。