不妊治療 射精できればOK…ではない
こんにちは、宇都宮市の漢方相談・天明堂薬局の中山です。
当店は不妊症や妊活、子宝相談が一番多い相談内容となっています。
一昔前は不妊は女性の問題という認識もありましたが、現在では不妊の原因の男女比は
女性:男性:男女とも=41%:24%:21%(原因不明11%)
となっていて、男性と男女ともを合わせると男性も45%近くに上ります。
そのため、妊活は女性だけが努力するものではありません。
しかし、病院での治療、漢方やサプリメント、鍼灸などの来店比率をみると女性のほうが圧倒的に多いのが現状で、男性の妊活は少し消極的な印象があります。
射精できればいい、じゃない!精子の質と量は大丈夫か?
以前、ご夫婦で妊活の相談にいらっしゃったお客様で、
「僕はちゃんと射精できているんで、検査とか漢方とか、大丈夫です」
とおっしゃった方がいました。
私は、「検査もしないで、不妊は妻のせい、と決めつけるのはどうなんでしょうか?」と、注意をしたことがあります。
ご主人様の心中は想像することしかできませんが、「まさか自分が…」という思いはあったのでしょう。
しかし、ご主人様を説得して精液検査をしていただいたところ、精子量・運動率ともに低い値で、ドクターからは「これでは顕微授精しかない」と言われてしまいました。
ご主人様は「どうにかしたいけど、どうしてよいかわからない。漢方でどうにかなりますか?」と相談をされ、生活習慣の注意点と食事と合わせて漢方薬をご提案しました。
半年後、もう一度精液検査をしたところ、精子の量・運動率、ともに改善が見られ、人工授精で妊娠することができました。
ご主人様は「体外受精にはものすごい抵抗があったので、人工授精で妊娠できてよかったです。」
と、喜ばれていました。
実は、この例にもれず、男性のお客様は「射精できているんだから、自分は問題ない」と思い込んでいる人がとても多いと思います。
基本的に精子は
・肥満
・運動不足
・座りっぱなし
・夜更かし
・タバコ
・サウナ(長風呂)
・ストレス
・刺激の強いマスターベーション
によって、精子はダメージを受けます。
つまり、デスクワーカーでろくに運動もせず、ストレスを抱え肥満気味で、刺激の強いマスターベーションをしている男子は精子の質が悪くなるリスクが高いということです。
世の中の働き方や休暇の過ごし方がSNS・パソコンが主流の時代において、男子の不妊症の割合が増えてきていることは偶然とは言えないでしょう。
まとめ
妊活は夫婦で行うものです。
漢方相談にもぜひご夫婦でいらしてください。
奥様が飲んでいる漢方薬はどういう目的があるのか?
自分にもなにか改善点がないか?
西洋医学的ではないからこそできる改善もあると思います。
ぜひ、ご夫婦でご相談にいらしてくださいね!