妊活中の方は辛い物を食べ過ぎないで
こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
「妊活中・不妊治療中の人は辛い物を食べ過ぎないで」
カウンセリング中にこんなことをお伝えすると驚いてしまうお客様も少なくありません。
しかし、辛い物を特に「夕ご飯」に食べ過ぎてしまうと明らかに妊活の妨げになるので気をつける必要があります。
今回のブログは「なぜ夕食の辛い物の食べ過ぎが妊活に悪影響なのか」について書いてみたいと思います。
辛味を摂りすぎると…
漢方・薬膳では「味覚」も体に影響を与えると考えています。
特に「辛味」は発散・行気・活血という働きがあり、これは
・発散=体の中のものを外に出そうとする働き
・行気=気の巡りを良くする(ストレス発散)
・活血=血流を良くする
…、あれ?ストレス発散して血流が良くなるならむしろ妊活に良いんじゃない?
そう思った人も多いと思います。
しかし、何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。
辛い物を摂りすぎると体にとっての潤いを消耗すると考えられています。
この潤いを専門用語では「腎陰」と呼びます。
腎には卵巣や睾丸も含まれていて、陰には「水や血」が含まれます。
そのため、辛い物を食べ過ぎると良い精子や卵子を作るための水や血を消耗すると考えているため、辛い物の摂りすぎは妊活に悪影響といえます。
また、【夕食】にからいもの摂りすぎると交感神経が昂ってしまい眠りが浅くなります。
ただでさえ、女性は睡眠時間が6時間を切ると卵胞刺激ホルモンが20%程度低下し排卵障害のリスクが上がると言われているので、夕食に辛い物を食べて睡眠の質まで悪くしてしまうことはなるべく避けたいところです。
さらにさらに睡眠不足・睡眠の質低下の状態になると、人は甘いものを食べたくなります。
甘いものを食べ過ぎると、これもまた生殖能力の低下、さらには血液ドロドロを招きやすくなるため、悪循環となります。
まとめ
夕食に辛い物を食べ過ぎると、陰を消耗して、生殖が低下する。
睡眠の質が悪くなると、卵巣・睾丸の働きが低下する。
日中、甘いものを無性に食べたくなる人は、睡眠に難ありのサインと心得よ。