顔色からわかる体調不良
こんにちは、宇都宮市の漢方相談・天明堂薬局の中山です。
昨日のラジオ生放送、聴いてくれましたか?
放送内でも話したのですが、漢方の世界では顔色も体調不良を知るヒントになることがあります。
今回のブログでは顔色と体調不良について簡単にまとめてみましたので、ぜひ最後まで読んでくださいね!
顔色が青い
顔色が青い人は五臓の中の肝が弱っている可能性があります。
漢方において肝は血液を浄化する働きがあると考えられています。
肝はストレスに弱い臓であるため、ストレス、つまり怒りの感情が多いと機能低下します。
昔から「青筋を立てる」と言われるように、怒りと青は密接に関係します。
また、アルコールを飲む人は血液の解毒よりもアルコールの分解が優先されるため、肝の働きが低下します。
起床時に顔色が青(少し暗い感じ)がある人は要注意です。
顔色が赤い
顔色が赤い人は五臓の中の心の不調を考えます。
心は循環器系に関係しますが、血流が悪くなると頭に熱がこもり足先が冷えるようになります。
火照りやのぼせとともに顔が赤い人は循環が上手く言っていない可能性があります。
また、心が疲労しすぎ逆に白くなることもあります。
この場合、表情も乏しく、心ここにあらずのような状態になります。
顔色が黄色い
顔色が黄色い人は五臓の中の脾(消化器系)の不調を考えます。
脾は食べ物から気血を生成するため、脾が弱ると質の良い血が生成されず、なえた黄色のような肌色になります。
起床時に顔色がくすんでいる人は、昨晩、暴飲暴食をしたかもしれません。
顔色が白い
顔色が白い人は五臓の中の肺の不調を考えます。
昔、「美人薄命」と言われましたが、昔の人の美人の基準には「色白」がありました。
色白の人は肺が弱いため、結核になったり、風邪をひきやすかったり、免疫力が低い傾向がありました。
そのため、美人(色白)は薄命と考えられたのです。
顔色が黒い
顔色が黒い人は五臓の中の腎の不調を考えます。
腎は老廃物の除去をすると考えられているため、腎が弱ることで老廃物がたまりやすくなり、顔色が黒っぽくなってきます。
腎臓病の人の顔色が黒っぽくなることからも、現代医学の観点からも類似点が多いといえます。
まとめ
このように顔色が内臓の不調を知る手掛かりになります。
もちろん顔色だけで判断することはありませんが、その他の症状を合わせるとより精密な体質判断ができます。
朝起きたら鏡の中の顔色チェックしてみましょう。