胃腸薬が不眠と鬱を改善する????
こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
今日はタイトルのように「胃腸と不眠・鬱」について書いてみたいと思います。
おそらく皆さんは
「胃腸とメンタルは関係ないでしょ?」
と思いますよね?
でも、漢方・中医学では胃腸とメンタルってものすごい関係があるんです。
脾の五志は「思」
漢方・中医学には臓の不調によって表れやすくなる感情(五志)があると考えています。
五臓の中の一つ、「脾」は食べ物から気や血を作る場所であり、現代医学における胃腸によく似た働きを持っています。
脾の不調が起ると表れやすい感情は「思」です。
「思」はクヨクヨしたり、憂いたり、何となく『はぁ~』と鬱々とため息とついてしまうような感情です。
皆さんはそんな状態になっていませんか?
漢方・中医学において不眠と関係が深い感情は怒・憂・思・悲と考えられています。
そのため、脾が弱い人は不眠や鬱になりやすいのです!
胃腸薬で睡眠改善
一般的には不眠を改善するには効能に「不眠」と書かれている漢方薬を選ぶことが多いですよね。
しかし、漢方・中医学の理論で考えると胃腸を元気にする漢方薬が睡眠の質を向上させてくれる場合もあります。
日頃から胃腸が弱く、精神的にも憂いや鬱っぽさがある人は、睡眠薬よりも胃腸薬の方が不眠に対して効果的な場合もあるんです。
また、胃腸に負担がかかるような食事は睡眠の質を悪くするため避ける必要があります。
・夕ご飯が3食の中で1番ボリュームがある
・揚げ物、脂っこいメニューを食べる
・冷たいジュース、ビールをゴクゴク飲む
このような夕食になっていませんか?
ぜひ、気をつけてくださいね!
不眠と一口に言っても必ず「あなただけの解決方法」があります。
「不眠=○○薬」とならないように!
まずは、自分の生活や体質をカウンセリングで探っていきましょう!