早すぎ?今から「冬」の養生スタート
こんにちは、栃木県宇都宮市の漢方相談・天明堂薬局の中山です。
暑い日々、宇都宮も最高気温が35度を超える毎日ですが、皆さん体調はお変わりないですか?
夏バテに苦しんでいて、「早く涼しくなってほしい」という声も聞こえてきますが、漢方の世界では今から「冬の準備」をした方が良いと考えています。
その考え方を「冬病夏治(とうびょうげち)」と言います。
我々の人生は季節が分断されることはなく常に流れています。
当たり前の話ではありますが、春が終われば夏が来て、夏が終われば秋が来て、秋が終われば冬が来て、冬が終われば春が来ます。
そのため、春に不調になると夏に引きずり、夏の不調は秋に引きずり、秋の不調は冬に引きずり、冬の不調は春につながります。
特に近年の日本は秋が極端に短く、暑い日々から急激に気温が下がる傾向にあります。
そのため、夏の時期の不調は冬への直結するため、冬に体調良く過ごすためには「夏を元気に過ごす」がとても大切になります。
この夏の酷暑で体調を崩すと今年の冬も…、ちょっと心配ですね。
この時期にお勧めの生薬が西洋人参や高麗人参、朝鮮人参に代表されるような薬用人参です。
薬用人参は気を補うスペシャリストで、夏場の過剰な気の消耗を防いでくれます。
さらにお勧めなのは薬用人参に五味子・麦門冬を加えた生脈散(商品名:麦味参顆粒)です。
薬用人参で気を補いつつ、麦門冬で体液を補い、五味子で過剰な消耗を防ぐため、「夏バテ予防漢方」としても有名です。
個人的な話ではありますが、私は小学生の時、野球部で炎天下の中、水を飲むことも禁止されて練習していました。
今、同じようなことをしたら最悪な場合、死に直結しかねない暑さだと思います。
昔の夏と今の夏は大違いであることを、特に高齢者の皆様には注意していただきたいと思います。
加齢とともに気が目減りしていきますから、私自身も夏にしっかり気を補うことは重要だと思って麦味参顆粒は愛飲しています。
いつまでも元気に、バテないように!
過ごしていけると良いですね!