冷え性改善は漢方薬と食養生と運動と睡眠
こんにちは、宇都宮市の漢方相談・天明堂薬局の中山です。
急激に朝晩の気温が下がり、起きるのも少し億劫な毎日になりましたが、皆さんお元気ですか?
私は今朝も5時15分に起床して、ジムに行き、120㎏を担いでスクワットをしてきました。
おかげで下半身はポカポカと温まり、テストステロン・セロトニンによって仕事にも前向きな状態で今ブログを書いています。
さて、冷え性対策に漢方薬はよく利用されますが、その効果を最大限に高めるためには「漢方薬を飲むだけ」ではなかなか難しいです。
今回は冷え性漢方を最大限に高めるために食養生・運動・睡眠についてブログを書いてみます。
食養生
一口に冷え性を改善する食養生といってもその種類は様々です。
というのも「冷える原因」は人によって異なり、またその原因も複合的であるからです。
代表的な冷え性改善の食材を挙げてみましょう。
・生姜・ねぎ・にんにく
血流を促進し、体を芯から温める作用。
• 根菜類(にんじん、ごぼう、かぼちゃ)
地中で育つため「陽性食品」とされ、体を温める力が強い。
• 発酵食品(納豆、キムチ、味噌、ヨーグルト)
腸内環境を整え、代謝を高める。
• タンパク質(鶏肉、豚肉、魚、大豆製品)
筋肉量を維持し、熱産生をサポート。
• 鉄分・ビタミンEを含む食材(レバー、赤身肉、かぼちゃ、ナッツ類)
血行促進や貧血改善に役立つ。
• 青魚(サバ、イワシ)
EPA・DHAが血液循環を改善。
といった具合です。
冷えを改善するには血流・熱を作る力、食べ物そのものの温める力、になります。
上記の食材を上手に取り入れることで冷え性改善にも役立ちます。
やってはいけないのは夏野菜や冷たい飲食、生ものを取りすぎること。
これらは体を冷やす傾向があるので十分に注意してくださいね。
運動
冷え性を改善する運動には強度の強弱や時間の長短など様々な観点から選ぶことが重要です。
例えば…
• ふくらはぎの運動(カーフレイズ)
ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれ、血液を心臓に戻すポンプの役割。つま先立ちを繰り返すだけで血流改善に効果的。
• スクワット
下半身の大きな筋肉(太もも・お尻)を鍛えることで基礎代謝が上がり、体温維持がしやすくなる。
• ウォーキング
全身の血流を促し、持久力を高める。特に朝の光を浴びながら歩くと自律神経も整う。
• 肩甲骨ストレッチ
上半身の血流を改善し、冷えによる肩こりや首こりを緩和。
• 体幹トレーニング(プランクなど)
内臓の働きを支える筋肉を強化し、体の中心から温める。
などが挙げられます。
時間がない、もしくは職場にいるときなどはスクワットやカーフレイズが有効ですし、
ご自宅にいればプランクなど体感トレーニングがお勧め、
晴れて時間に余裕があるときはジョギングやウォーキングをするとよいでしょう。
睡眠
睡眠と冷え性は関係がないようにも思えますが、実はとても重要な関係性があります。
睡眠と冷え性の関係性を挙げると…、
• 深部体温の調整
人は眠りにつく際に「深部体温(脳や内臓の温度)」を下げる必要があります。手足の血流を増やして熱を逃がすことで眠気が訪れますが、冷え性だと血流が悪く、深部体温が下がりにくくなり入眠が妨げられます。
• 眠りの質と体温リズム
睡眠中は深部体温が低下し、翌朝に向けて再び上昇します。このリズムが乱れると眠りが浅くなり、日中の代謝や血流も低下し、冷えがさらに悪化します。
• 血流と自律神経の安定
睡眠不足は交感神経を過剰に働かせ、末梢血管を収縮させます。その結果、手足の血流が滞り、冷えやすくなります。
• ホルモン分泌との関係
成長ホルモンや女性ホルモンの分泌は睡眠中に活発になります。これらは血流や代謝を整える働きがあり、睡眠不足は冷え性の原因となる「血虚」や「気虚」を悪化させます。
まとめ
このように、冷え性を改善するためにはただ漢方薬だけを服用するのではなく、生活面でも様々な工夫をすることが大切だとわかります。
当店ではその人の生活スタイルに合った食事やトレーニング、睡眠のアドバイスなどもさせていただいております。
ぜひ、冷えが強くなる前に、ご相談くださいね!