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慢性化する胃痛を漢方で改善

『胃が痛むけど、病院の検査では異常がない』
そんな悩みには漢方的なアプローチをお勧めしたいと思います。
慢性化している胃痛の原因は主に3つあります。

肝鬱気滞(かんうつきたい)タイプ

このタイプはいわば『ストレスからくる胃痛タイプ』です。
漢方の世界における『肝』には『疏泄(そせつ)』と呼ばれる働きがあります。これは、今でいう自律神経を整えるという考え方に近く、『疏泄が乱れる』というのは『自律神経が乱れる』ととらえても良いでしょう。つまり肝の疏泄機能が乱れると胃腸を正常に動かすことができなくなります。
肝は春など季節の変わり目や、ストレスなどにより機能が乱れるのが特徴です。そのため、春先やストレス過多、緊張症の人にとても多くみられる原因です。
このタイプの痛みの特徴は『張ったような感じがする』ということです。
そのほかにもみられる症状として…

  • こめかみ当たりの頭痛
  • イライラするor鬱々とする
  • 便秘や下痢をする
  • 生理前に胸が張る

などがあります。

【お勧め養生法】

ストレスが主な原因となっているので、適度な運動や入浴、楽しい会話、十分な休養と睡眠を心がけましょう。
お勧めの食材としては、香味野菜(シソ、ミント、三つ葉、セロリ、パセリ、春菊など)、柑橘類(みかん、グレープフルーツなど)、酢、梅干しあたりが挙げられます。香辛料も適度に気の流れを良くする効果がありますが、摂取しすぎると体内に過剰な熱を生み、イライラの原因になることもあります。過剰な摂取は控えてください。

脾胃虚寒(ひいきょかん)タイプ

このタイプはいわば『冷えからくる胃痛タイプ』です。
温める力(陽気)が不足していると体内に『寒』が生じます。冷えからくる胃腸痛の特徴は『シクシクと痛む』ということです。
そのほかにもみられる症状として…

  • 食後に痛みが緩和する
  • 食欲があまりない
  • 手足が冷たい
  • やる気が出ない、疲れやすい
  • 軟便気味

などがあります。

【お勧め養生法】

胃腸が冷えることにより起こる胃痛のため、基本的には温めることがポイントです。
冷え体質は体全体の機能も低下しているので、温かく消化の良い食事を心がけましょう。

お勧めの食材

ジャガイモやサツマイモなどのイモ類、コメ類、豆類、肉類全般、キノコ類、生姜、ネギ、玉葱、ニラ、ウナギ、エビ

避けたほうが良い食材や食事内容

生ものや生野菜、揚げ物などの油っこいもの、チョコレートなど高脂肪高脂質食品、トウガラシなどの過度な刺激物

瘀血阻絡(おけつそらく)タイプ

このタイプはいわば『血行不良からくる胃痛タイプ』です。
意外かもしれませんが、血行不良からくる胃痛もあります。上記2タイプに比べると少ないタイプです痛みの特徴は『刺すように痛む』ということです。
そのほかにもみられる症状として…

  • 頭痛や生理痛などほかの場所にも痛む箇所がある
  • 顔色や唇の色が暗い
  • 目の下にクマがある
  • 末端が冷えやすい

などがあります。

【お勧め養生法】

このタイプの人は血行を良くすることが大切です。適度な運動や入浴、十分な睡眠時間の確保などを意識しましょう。
体が冷えることでも血流は悪くなるので、冷飲冷食にも気を付けるべきです。

お勧めの食材

玉葱、ニラ、豆類、青魚、キノコ類、ニンニク、ショウガ、酢、ブルーベリー、黒糖(白糖は避ける)菜の花、ヨモギ、バラ茶、ウコン茶、プーアル茶

避けたほうが良い食材

アイス、冷たいジュース、ビールやチューハイなど冷たいお酒、生野菜、生もの、たばこ

まとめ

病院での検査では問題がない胃痛の場合、『ストレス 冷え 血行不良』が原因である場合が考えらえます。
これらの3大要素は現代人の多くに当てはまるため、『病院の検査で問題ないから気のせい』ですとか『胃痛は胃薬を飲めばよい』と思わずに、しっかりと養生していきましょう。

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