秋は「me me me!」になりやすいから気を付けて
こんにちは、宇都宮市の漢方相談・天明堂薬局の中山です。
昨日の秋分の日を過ぎて、今日からいよいよ昼よりも夜の方が長い季節が始まりました。
漢方においては春夏と続いた陽の季節が終わりを迎え、秋冬の陰の季節へと移行していく重要な時期と言えます。
我々は所詮動物の一種ですから、気象条件の影響を受けて生活しています。
そのため、陽が終わり陰への向かうということは心や体に様々な影響を与えます。
陰の季節とは
陰陽学とは簡単にかけば「この世のものはすべて陰と陽に分けられる」という考え方です。
陰には暗い、寒い、下降、内向、重い、静か、水などの特性があるため、秋冬になると
心も体も暗く、落ち気味で、内向的で、動きがなく、静かな状態になります。
特に厄介なのが「内向的になる」という点です。
これは良い方向に働けば、「自分を見つめなおす良い機会」と言えますが、悪く言えば「自分のことばかり考えてしまう」ということにもなりかねません。
いわゆる「me me me」という状態です。
何を考えるにも「自分は…」と考えてしまいます。
・自分はダメな人間だ
・自分の人生ってこれでいいのかな?
・元気が出ないな
・幸せそうな人がうらやましいな、自分は不幸せだな
・楽しいことがないな
・人と会いたくないな
そんな、内向的で重くて、暗い気持ちになりがちです。
秋になると不登校や鬱が増えるのは、もちろんその人の体調不良もありますが、大前提としてそういうことが起こりやすい季節であることを知っておくと良いでしょう。
me me meを防ぐには
「me me me」つまり「自分のことばかり考える状態」を防ぐには、様々な方法があります。
個人的には読書がお勧めです。
秋は読書の季節ともいわれます。
落ち着いた季節に読書をする、特に、思想や生き方の本はとてもお勧めです。
様々な人の【生き方】や【考え方】を知ることで、【自分だけの世界】を見直す良い機会になります。
ちなみに私は最近【ブッダの本】を読んでみました。
いわゆる【仏教を始めた人】ですが、彼の生い立ちや悟りを開いたきっかけ、死んだ理由などを知ると【なんだ…ブッダも人間らしいところあるじゃん】と思えますし、そんな人が「かくあるべき…」と唱えた教えも、【確かにそう考えたら、悩みとか欲とか、楽になるな】と思えます。
とはいえ、「仏教の本とか難しそう」と思う人もいるでしょう。
そんな人にはこの本がお勧め「自分とか、ないから」(Amazon.co.jp: 自分とか、ないから。 教養としての東洋哲学 eBook : しんめいP: 本)
この本は、とにかくめちゃくちゃ分かりやすいし、著者のユーモアがふんだんに盛り込まれているので、とても読みやすいです。
文章量も割と少なめ、その気になれば90分くらいで読み終えてしまう本です。
me me meを防ぐ方法、その他には散歩やジョギング、筋トレなど運動がお勧めです。
「鬱々して外に出られない…」という人もいるかもしれませんが、なんなら日向ぼっこだけでもOKです。
車で出かけて駐車場から出なくても良いです。
とにかく外の景色を観たり、空気を感じたりするだけでもOK!
欲を言えば「動く=陽」なので、歩いたりジョギングをするとより陽に傾いて気持ちも軽くなります。
ムリなくやってくださいね!
まとめ
秋は陰の季節!これは誰にでも訪れます。
だからこそ生活の中で陽の時間を設けたり、陰の時間を利用して読書をするのがお勧めです。
秋を上手に生きれば、「me me me!」を防ぐことも可能ですよ!