秋の憂鬱感 改善ポイントは朝散歩と朝ご飯

こんにちは、宇都宮市の漢方相談・天明堂薬局の中山貴央です。

秋が進むにつれて日が短くなりなんとなく【憂鬱感】を感じる人も多いと思います。

陰陽学において春夏は陽の季節、秋冬は陰の季節になるため、秋冬は陰の特徴が目立つようになります。
陰には暗い、重い、内向、静か、などの特徴があるので、心も体も重く、暗く、内向的で、動きにくくなります。
これが秋冬の鬱の原因ともいえます。
では、この時期の抑鬱感はどのように改善していけばよいのか、そのポイントが朝の散歩と朝食にあります。

朝は「陽の時間」。故に「陽」を意識しよう。

1日を陰陽にわけると、
日の出から日の入りは陽の時間となります。
つまり、朝は陽の時間です。
太陽が昇り、明るくなり、生活が動き出す。まさに「陽」そのものです。

そのような陽の時間の恩恵を受けるには、生活も陽を意識する必要があります。

太陽が昇ったらカーテンを開けて部屋を明るくして起床。
運動着に着替えて外に出て、太陽の日を浴びながら散歩。
帰宅後は温かいご飯を食べて、エネルギー(陽)を補給する。

このように、陽の時間に陽の行動、陽の食事をとることで心身の陽気が高まり、1日を陽の状態(明るく、軽快、行動的)に過ごすことができ、秋の抑鬱感を軽減することができます。

逆に良くない生活は
太陽が昇っているのに起床せず、暗い部屋にいる
太陽の光を浴びることもなく、部屋のソファでボーっとする
冷たい料理、飲み物を流し込む、もしくは食べない
というもの。

どうでしょうか?文字にしただけでも何となく「元気なスタート」は難しそうですよね。

心の病は実は生活の病の可能性も

心の病はつい「心の問題」と考えがちです。
しかし、我々も動物の一種であり、天候に左右されながら生活していることを考えると、実は心の病は生活習慣の乱れが原因になっていることも多いのです。
夜勤がある人、昼夜逆転の生活の人、3交代制の人は太陽と月がもたらす生活リズムが狂いがちのため、自律神経が乱れ、心身の不調になるケースがあります。

今もし、抑うつ感や自律神経の乱れを感じている人は、生活リズムを整えることからスタートしてみましょう。
とはいえ、自力では難しい!という人も多いと思います。
そのような場合に漢方薬を服用していただくととても効果的だと思います。

秋の憂鬱感は何とも重苦しいものです。
重症化する前にぜひ一度ご相談ください。

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。