漢方では梅雨時期に【めまい】が起ると考えます
こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
6月11日に梅雨入り予報されている宇都宮ですが、梅雨に入ると意外と多い不調が【めまい】です。
今回はなぜ梅雨時期になるとめまいが起きるのかを漢方解説したいと思います。
漢方におけるめまいの原因
漢方においてめまいの原因は様々あります。
疲れ、ストレス、異常な興奮など様々ありますが、その中の一つに【病理的な水分】があります。
いわゆる浮腫みが近いと言えます。
過剰な水分が体に溜まっていると気血の流れも悪くなってしまいます。
特に脳を正常に動かすための気(清陽の気)が滞ってしまうと、脳を動かす気が不足して、めまいを起こしてしまいます。
このタイプのめまいを起こす人は
・頭重感
・胸のつかえ
・口の中がねばねばする
・胃部不快感
などを起こしがちです。
酷くなるとお腹の中でポチャポチャとした水の音が聞こえる事があります。
水分代謝が悪い人には体質的な問題と生活の問題があります。
まず、漢方において水分代謝は脾、肺、腎が中心になって行われていると考えます。
そのため、
・胃腸が体質的に弱い
・冷たい食事、生野菜、過剰な水分を摂る
・運動習慣がない
・喫煙者
・高齢
などが重なると症状が重症化する傾向があります。
お風呂などでしっかりと温まり汗をかくことも大切です。
漢方薬では胃腸機能の働きを良くしつつ水分代謝を改善していくものが使用されることが多いです。
苓桂朮甘湯や勝湿顆粒などが有名ですが、厳密には細かな体質に応じて使い分ける必要があるので、服用の際には必ずご相談ください。
およそ45日間ある梅雨。
めまいに苦しむ人は早め早めに対処していきましょうね!