不妊症に悩むお客様に多い睡眠の悩み

こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。

今日は不妊と不眠の関連性と、実際に漢方相談にいらっしゃる人へのアプローチについて少し書いてみたいと思います。

不妊と不眠の関連性は今や周知の事実となり、【妊娠したければたっぷり寝なさい】は妊活の基本の【き】となっています。

その理由は男女ともに睡眠が不足すると生殖能力が低下することが分かっているからです。

男性であれば、たった1週間、睡眠時間が5時間になるだけで男性ホルモンの数値が15歳加齢したレベルまで下がることが分かっています。

女性であれば、慢性的に睡眠時間が6時間を切ると卵胞刺激ホルモンが実に20%も低下し、排卵障害のリスクが高まります。

このように、睡眠不足や睡眠の質の悪化はそのまま生殖能力の低下を招くことが分かっています。

しかし、ブルーライトが煌々と町や部屋を照らす昨今、特に日本人の睡眠時間の低下は先進諸国でもダントツです。

このような状況ではいかに漢方薬やサプリ、病院での高度な治療を受けていても妊娠の期待値がなかなか上がらないことも考えられます。

実際に当店に漢方相談にいらっしゃる方の睡眠状態を聞いてみても
・0~1時に寝て、起床は6時30分
・夜中に何度か眼が醒めてしまう
・夜勤があるため睡眠習慣が安定しない
というお話をよく聞きます。

特に就寝時間が遅い人に【なぜ就寝時間が遅いのか?】を聞くと
・ダラダラとスマホを見ている
・妊活についていろいろ調べていると遅くなる
という声が聞こえてきます。

まずはこのような何気ない習慣が妊活に良くないことをお客様と共有する事が大切だと思います。

私の提案としては、徹底した【早寝早起き】です。

そもそも人間も所詮は動物です。

太陽と共に起床し、月と共に就寝するのが、まさにリズムの良い生活と言えます。

動物らしいリズムの良い生活をすることが、自律神経の安定につながり、自律神経が安定した状態が生殖に良いことは間違いありません。

本来であれば、動物は夜に光を見ることくを求めていません。

遅くとも23時までには寝て、起床後は暑くなる前に公園などを散歩し、心身を陽の状態にできるとさらにリズムが良くなり、妊活にもポジティブな影響が出ると思います。

妊活中の方は【どんなサプリや漢方を飲めばよいか】に意識が集中しがちで、意外と生活リズムが疎かになっていることがあります。

心身のリズムを整え生殖の状態を良くするためにも、まずに早寝早起きを意識的に取り組んでみましょう。

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。