人間万事塞翁が馬
こんにちは、宇都宮市の漢方相談・天明堂薬局の中山です。
「人間万事塞翁が馬」という言葉をご存じですか?
簡単に書けば「人間の幸不幸なんて予測できないから、一喜一憂するなよ」という意味です。
老人が飼っていた馬が逃げ出したが、その馬が名馬を連れて帰ってきた。
さらに、息子がその馬から落ちて足を折ってしまったが、おかげで兵役を免れた。
という話が元になっています。
私たちの人生も往々にしてこういうことは多いと思います。
不幸な出来事のように思えても、時が経って振り返ってみると、その不幸が今の幸せの礎になっているという経験は私にもあるし、今を煌めく経営者達も生い立ちや経歴を見ると、「めっちゃ大変でしたね…」と声をかけたくなるような人が多いです。
また逆もしかりです。
その瞬間はとても幸運のように思えても、後になってその出来事が不幸の始まりであったということもあるでしょう。
代表的な話として宝くじがありますね。
当選したとたんに、変な人が寄ってきたり、金銭感覚が狂ってしまったり、働く事への情熱が失われ人生の価値を見出せなくなったりする人もいるようです。
光があるから影が生まれる。影あるところに光がある。
なるほど、人生とはまさにそういうものなのでしょう。
強い光を浴びている人ほど、大きな影が伸びていくものです。
また、今、日陰に入っているからと悲観することもありません。
そこには必ず光もあるはずです。
一喜一憂せずに自分の目的や守るべきもの、日々の暮らしを全うしていきましょう。
