秋の内向的思考をうまく利用しよう

こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。

今朝も中央公園にジョギングに行きましたが、シャツ1枚ではもう肌寒い感じですね。
季節の移ろいを肌で感じるようになりました。

さて、以前からブログでも書いているように秋は五志の中で「悲」の感情が出やすくなります。
・人はどこから来てどこへ行くのだろう
・幸せって何だろう
・自分の人生ってこの先どうなるんだろう
・周りの人より自分は劣っている気がする…

そんな内向的な思考になりがちです。

この原因は一つに季節の影響があります。
陰陽学説において春夏は【陽の季節】、秋冬は【陰の季節】に該当します。
そして、陽の特徴は外向き、陰の特徴は内向き、になるので、春夏は気が外へ放出傾向になりますし、秋冬は気が体の内側へ入っていく傾向があります。
そのため、
・春夏→開放的で、行動的思考
・秋冬→閉鎖的で、抑制的思考
が、目立つようになります。

ゆえに秋は春夏と続いた行動的で開放的な思考から、閉鎖的で抑制的な思考へと移り変わっていきます。

この時期に、先ほどのように「気が滅入るような感覚」になるのは自然な事です。

でも、よく言えば秋という季節は、「自分と向き合う」にはピッタリな季節とも言えます。

普段慌ただしく過ごしていると、意外と自分でも自分の事が分からなくなることがあります。
簡単なところだと、「好きな食べ物」「好きな時間の使い方」ではないでしょうか?
意外と「好きな食べ物はなに?」と聞かれても「ん~…、なんだろう、特にパッと浮かばないなぁ」という人も多いのではないでしょうか?
「好きな時間の使い方は?」と聞かれても「ゆっくりしたい」といったような抽象的な答えしか出ない場合もあります。
自分の事なのに、自分でも理解していない、そんなことは意外と多いものです。
秋がもたらす内向的思考は、もしかしたら自分と向き合うチャンス!かもしれないですね。

まとめ

私は秋の爽やかな風と日差しを感じながらジョギングをしつつ、自分自身と会話していることがあります(声は出してないです)。
すると、意外と自分でも忘れていたような【自分】を再発見できて、なんだかワクワクするような希望が湧きたつような感覚になる事があります。
みなさんもぜひ、秋の内向的思考を利用して、自分でも知らない自分を再発見してみてはいかがでしょうか?
皆さんにとって心がシャンと澄みきるような秋になる事を願っています。

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。