貴央先生の漢方ブログBLOG

冷えからくる関節痛に対する漢方のアプローチ

こんにちわ、朝晩と冷え込みが強くなる毎日、皆様元気にお過ごしですか?

 

寒くなると冷え性の相談が増えてきますが、それ以外にも年配の方の関節痛のご相談も増えてきます。

 

今回のブログでは症例を取り上げながら寒さからくる関節痛について書いてみたいと思います。

 

症例 70代 男性

去年あたりから寒くなると腰から足先にかけて痺れにも似たような痛みを感じるようになった。

病院にも通ったが痛みが引くこともなく「年齢からくるもの。無理をしないのが一番。」とのアドバイスを受けたが、農作業が仕事でもあり趣味でもあるため、簡単に農作業を辞めることができなかった。

というより農作業を辞めてしまうと自分が急激に老化するのではないか、との不安もあった。

西洋医学的な治療に期待が持てないと感じたので、針や漢方などの東洋医学的なケアに興味が出てきた。

針治療に行ったが、思った以上に施術が痛く、継続するのが億劫になってしまった。

そこで最後の頼みの綱、ということで漢方薬の服用を試したいと思った。

 

 

【その他の症状】

自覚症状はあまりない

気持ちは元気な方だと思う

舌の色がやや暗い

 

【考察】

冷えは寒邪ともいわれ、気血の流れを停滞させる特徴があります。

中医学の考えには「不通即痛(ふつうそくつう)」という言葉があり、これは「気血の流れが悪い場所は痛みを引き起こす」という意味です。

冷えからくる関節痛&お風呂に入ると楽になる痛みは比較的この傾向が多いです。

また加齢から筋力の低下などもあり、血行不良の要因の一つになったのでしょう。

このタイプの神経痛や関節痛は「温める&血行を良くする」で改善しやすいのも特徴です。

そのため漢方薬は血行を良くするもの、腎(骨の強化やアンチエイジング)を元気にするものをお渡ししました。

 

 

【経過】

2週間後

服用すると体がポカポカとしてきて、痛みが緩和する。

朝の目覚めがスッキリして、気怠さも無くなった。

元気が出てきた。

→これから寒くなるとこのタイプの痛みは顕著に出ることがあるので、温める事と継続することをお伝えしました。

 

4週間後

関節痛はとても楽になった

なにより以前と比べて元気になったので、農作業を頑張れるようになった。

温める食事に変えたせいか、下痢もしなくなり、肌艶も褒められたことがあった。

 

 

【まとめ】

西洋医学と東洋医学の「冷え」に対する考え方はかなり違うように感じます。

東洋医学では「冷え」は病の原因になるものと考えるため、内臓を冷やさない事や血流を良くすることが重要と考えます。

これからの寒い季節、「冷えると痛む」の症状はまず、温める事&血流を良くする事から始めてみると良いでしょう。

 

中山 貴央

中山 貴央先生

薬剤師 / 国際中医専門員 / 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。

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