ストレス社会にお勧め生薬『陳皮』

こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。

 

立春も過ぎていよいよ春のはじまり。

となると、春らしいトラブルが増えやすくなりますね。

漢方の世界では春は肝の働きが乱れることで、気血の巡りが悪くなるとされています。

特に気は『陽』に属するため、上昇傾向があり、頭に過剰な気が留まりやすくなります。

その結果、イライラ、キレる、目つきが鋭い、衝動的行動、呼吸が浅くなる、入眠困難、赤ら顔などが目立つ人が増えます。

なんとなく『怖い人』が増える印象ですね。

そのため、春はコミュニケーションのトラブルが多く、人間関係なども悪化する傾向があります。

なるべきであれば気の巡りが悪くならないように気をつけたいところです。

今回紹介する陳皮はストレスを緩和するような漢方薬に比較的よく配合される生薬です。

陳皮は簡単に言えば「ミカンの皮を干したもの」です。

柑橘系の爽やかな香りがあり、緑茶やジャスミンティーに混ぜても美味しくいただけます。

お風呂などに浮かべると爽やかな香りが浴室を包むリラックスタイムにはもってこいです。

陳皮は安価な生薬のため、生活に生薬を取り入れるきっかけにもなりますね。

イライラ・鬱々が多くなる春。陳皮の爽やかな香りをお楽しみください。

 

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。