漢方薬は魔法の薬!…ではない(笑)
こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
今日は漢方薬に対する誤解について書いてみたいと思います。
皆さんは漢方薬と聞くと【体質改善】というイメージがありませんか?
確かに西洋医学・化学薬品が対処療法であるのに対し、漢方や中医学は体のバランスなどを整える事を重要視しているので【体質改善】というイメージは正解です。
しかし、ここで陥ってしまう罠があるのです。
それは体質改善とは漢方薬さえ飲んでいればOKではない、ということです。
そもそも【体質】とは生まれ持ったものもありますが、多くは生活習慣の積み重ねによるものです。
睡眠時間や質、運動習慣の有無、仕事環境、ストレスの大小、食事の内容など様々な要素が自分の【体質】を作っているわけです。
それの生活の偏りが不調として表れるのが【体調不良】ということになります。
ということは、体質に合った漢方薬を服用していても不調になる生活習慣を見直さなくては、なかなか改善するのは難しいです。
漢方相談を承っていると
・病院でもらった漢方薬は効かなかったけど、先生の漢方薬は効いた
・ドラッグストアの漢方薬は効かなかったけど、先生の漢方薬は効いた
というお声をいただくことがあります。
これは、もちろん適正な漢方薬が選べているかも重要なのですが、食養生や生活養生のアドバイスを実行できるかどうかも重要な事です。
当店ではご来店の度に、生活の状況や食事の状況を確認し、改善に向けてYESかNOかをお伝えしています。
それが漢方薬の効果を高める事にもなり、体質改善への近道にもなります。
ぜひ、【漢方さえ飲めば体は変わる】とは思わない事!
必ず、生活養生や食養生も一緒に行ってくださいね!