水分を摂り過ぎているかどうかの判断は舌をみる
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
『1日2L水を飲みましょう』
このフレーズが世に溢れてから果たして何年たったでしょうか?
このフレーズの功罪は大きく
・水分をとることの大切さを分かりやすい形で広めた
・過剰な水分摂取による体調不良を招いた
と意見の分かれるところです。
私も漢方相談の時に
『水は2L飲んだほうが良いですか?』
と、質問されることがあります。
その時はいつも
『その人にとって必要な水分は違います。』
と答えます。
例えば
・身長180cm 体重80kgで、運動習慣があり、たくさん汗をかく人
・身長150cm体重45kgで、運動習慣がなく、全く汗をかかない人
では、必要な水分が違うことは明白ですよね?
上の人は2Lでは当然足りないですし、下の人は2Lは多いこともあるかもしれません。
自分の摂取水分が多いのか少ないのか?その判断の一つに『舌の苔』があります。
漢方において舌の苔は『舌苔(ぜったい)』とよばれ、体の水分状態を知る一つの手がかりになります。
舌の上に白く厚い苔がべったりと生えている人は水分過剰の可能性が高いと考えます。
もしくは胃腸機能の低下や運動不足などにより、水分代謝能力が低下している可能性もあります。
鏡で自分の舌を確認してください。
苔がベッタリと厚い場合は水分の取り方を見直すことと同時に、胃腸機能を改善する漢方薬を服用し、簡単な運動を始めることをお勧めします。
ステレオタイプの情報は『合う人、合わない人』がどうしても出てきてしまいます。
自分の体質がどうなのか?ぜひご相談ください。
