風邪薬の選び方、間違っている人が多すぎます…
こんにちは、宇都宮市の天明堂薬局、中山です。
今日はこの時期になるとSNSをにぎわせる「葛根湯問題」について書いてみたいと思います。
皆さんは「風邪には葛根湯」というフレーズを一度でも耳にしたことがあると思います。
しかしこれ…、かなり危険なワードで、最悪の場合、風邪を悪化させることもあるので注意が必要です。
今日はなぜ「風邪には葛根湯」が危険なのかを書いてみますね。
風邪には大きく2種類ある
風邪にはそもそも大きく2種類あります。
それが風熱邪(ふうねつじゃ)と風寒邪(ふうかんじゃ)です。
・・・。。。。。
いきなり難しい言葉が出てきましたね(笑)
大丈夫です、簡単に書き替えますね。
風邪には熱症状が強いタイプのものと、寒症状が強いタイプに分けられます。
熱症状が強いタイプは
・発熱が強い
・喉が痛い
・冷たいものを飲みたくなる
寒症状が強いタイプは
・寒気がする
・発熱はさほどでもない
・関節痛が強い
・頭痛、肩こりを感じる
に、なります。
そのため、
・熱症状が強いタイプは体を冷やしながら風邪を治していく事が重要
・寒症状が強いタイプは体を温めながら風邪を治していく事が重要
と、なるわけです。
葛根湯は辛温解表薬
ここで問題です!
葛根湯は体を温めるか?それとも冷やすか?
答えは~、温める、です!
葛根湯は専門用語では辛温解表薬に分類されるため、温める性質が強い漢方薬なのです。
なので、葛根湯が適するのは寒症状が強いタイプの風邪になります。
では、そんな葛根湯は熱症状が強い風邪に使用したらどうなるでしょうか…。。。。
想像しただけでも怖いですよね。
風邪が治らないどころか、症状が悪化する事さえあります。
まとめ
このように、風邪にも様々なタイプがあり、それに合った漢方薬を服用することがとても大切です。
安易に「風邪には葛根湯」と服用すると、体調をさらに崩すこともあります。
たかが風邪、されど風邪。
必ずご相談くださいね!