疲れた時に滋養強壮剤が合わない人がいるの知ってる?

こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。

昨日のブログで【GW明けで疲れている人は気を補おう】なんて書きましたが、
残念ながら【疲れた=気を補う】が合わない人もいます。

今日は疲れた時に滋養強壮剤が合わないタイプの人について書いてみたいと思います。

溜め込みすぎ=重さ・怠さに

現代は飽食の時代と言われています。
戦後のような食うに困るような人は割合的に減ってきて、むしろ安価で高カロリーな食事をとれることでメタボの人が増えています。

漢方の世界では飲みすぎ・食べ過ぎ・ストレス過多などが続くと気血水の巡りが悪くなると考えています。
池を例に挙げると分かりやすいと思います。
池の中に大量の肥料をまき散らして放置しておくと水はよどんで、清潔な感じはなくなります。
水は軽やかに流れる事が重要だし、過剰な肥料も度を越えればマイナスな面も出てきます。

このように心も体も【汚れ】が溜まると疲労に近いような倦怠感に襲われてしまいます

このような場合は瀉法(しゃほう)を用います。
体の中の余分なものを排出し、気血水の循環を良くすることで心身が軽くなり、爽快感が出るようになります。

分かりやすいのが、ジョギングではないでしょうか?
ジョギングをすることで汗を排出し、血流が良くなると、ジョギング後は疲れるどころか爽快感や軽さを感じるはずです。
疲れた時こそ積極的に運動する
そんな疲労改善方法もあるわけです。

漢方薬でもそれぞれの体質に合わせると良いでしょう
ストレス過多→逍遥顆粒・加味逍遙散、抑肝散
血の巡りが悪い→冠元顆粒
水の巡りが悪い→五苓散・温胆湯・苓桂朮甘湯
などが有名ですね。

大切な事は
疲労=滋養強壮剤
ではない!ということ。
日々の体調管理に役立ててくださいね。

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。