気疲れには「気」を補う・養うが大切です
こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
GWも明けて日常に戻りましたが、皆さんはお疲れいかがでしょうか?
「連休」とは名ばかりで、かえって疲れがたまってしまった人も多いかもしれませんね。
さて、連休明けは疲れによって「気疲れ」を起こしがちです。
・人と会いたくない
・思考力が低下している
・外に行きたくない
など、なんとなく心も体もエネルギーが不足して、最悪な場合、鬱や不登校などの原因にもなります。
このような場合、漢方ではどのように対応するのか?
今日のブログはそんなことを書いてみたいと思います。
日本語にも浸透している「気」とは?
漢方において気は「心や体を活性化させるエネルギー」と思ってよいと思います。
血液を流す力・免疫の力・内臓を活動させる力・精神を動かす力…、気の役割はたくさんあるため、気の不足は様々な不調の原因となります。
日本語においても「気」という文字が使われているものは様々あります。
・気持ち
・気力
・やる気
・気丈に振舞う
・気を入れる
・気を配る
などが馴染みのある言葉ですよね。
ではこれらの言葉から「気」を減らすとどうでしょうか?
・気持ちが弱い
・気力がない
・やる気がない
・気丈に振舞えない
・気が入らない
・気を配るのが辛い
となりますよね。
まさに、鬱々として元気のない印象だと思います。
では、これらの症状を一度にすべて改善するためにはどうしたら良いのでしょう?
勘のいい人はもうお分かりですね?
そう、「気」を増やすことが改善の糸口になります。
気を増やす漢方・気を養う漢方
気を増やすには
・気を増やす漢方
・気を養う漢方
がお勧めとなります。
気を増やすためには、五臓の中の脾の働きを良くすることが重要です。
なぜなら脾は「気血生化の源」といわれ、食べたものから気血を生成させる工場のような場所と考えられているからです。
脾の働きを良くする漢方薬、たとえば健脾散や生薬なら西洋人参、黄耆などを中心に補うと良いですね。
ただ、気を補っても無駄な消耗をしていては効果的に気を増やすことはできません。
疲れた心身を休養させることもとても大切になります。
それはつまり、睡眠ということになり、睡眠の質を良くする漢方薬を就寝前に服用することもお勧めです。
天王補心丹やミンハオ、温胆湯、能活精、加味逍遙散や逍遥散などなど、体質に合わせた漢方薬やサプリメントを上手に利用することで、就寝中の体の回復を促進することも大切です。
まとめ
気がたくさんある人は【気持ちに余裕がある】【気が強い】【気丈に振舞える】そんな人です。
何かと疲れが現れる5月です。
仕事でも学業でも「気」のあるなしが成果の差となって表れるかもしれません。
「疲れなんて我慢だ…」そんなことを思わず、いつでも「気の充実した毎日」を送れるように気を補っていきましょうね!