ストレスによる息苦しさ、喉のつまりに漢方を
こんにちは、宇都宮市の漢方相談・天明堂薬局の中山です。
暑い夏が続いていますが、最近、【ストレスによる不調】の相談がちょっと増えつつあるんですよね。
原因は分からないのですが、老若男女、いろんな人の新規相談を受けていると、背後に【ストレス】を感じます。
特に多いのが、強いストレスにより喉が詰まる感じがする・息が深く吸えない、などです。
今回はそんなストレスによる息苦しさ・喉のつまりを改善する漢方を紹介したいと思います。
梅核気とは
漢方ではストレスによる喉のつまり・息苦しさを梅核気と呼びます。
字のごとく【梅の種(核)がのどに詰まったような感覚】であり、出そうにも出せない、飲み込もうにも飲み込めない、そんな状態だと昔の人は表現しました。
梅核気は西洋医学的にはよくわからない症状の一つとして考えられていました。
病院に行って診察を受けても腫れているわけでも炎症があるわけでもないため、お医者さんから「特に問題ない。気のせいでは?」と言われたことがある人も多いと思います。
近年では西洋医学の世界でもヒステリー球として認めれてきました。
最新医学においても【ヒステリー】つまり、精神的な問題による症状であると認知されてきたのです。
そういう意味では2000年以上も前からこの症状を【ストレスによるもの】と診断していた漢方ってなかなか魅力的ですよね。
梅核気を改善するには理気薬を
ストレスは漢方において気の巡りが悪い状態と考えます。
そのため改善するには気の巡りを改善する行気薬や理気薬を服用します。
行気薬・理気薬には様々な種類があるため、厳密には細かい体質の判断が必要ですが、代表的な漢方薬には開気丸や半夏厚朴湯が挙げられます。
また、ストレスが根底にあるため、日頃から散歩やジョギングで体を動かしたり、歌を歌う、楽しい会話をするなどの習慣もあると良いでしょう。
まとめ
最近になってストレス不調が増えている原因は正直分かりません。
しかし、現実として多くの人がストレスに悩まされているようです。
ストレスは様々な不調の原因となるため、未病の段階で手を打つようにしましょう。