秋の鬱症状を防ぐために

こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。

まだまだ暑い日々、今週も30℃越えが続くみたいですね。
しかし、中央公園をランニングしているとセミの鳴き声はピタッと止まり虫の音が遠くに響いていました。
少しずつではありますが、秋が近づいていることを感じられますね。

さて、中医学では季節に応じて起こりやすい感情というものがあります。
春は怒、夏は喜、長夏は思、秋は悲、冬は恐となりますので、これから涼しくなり秋が深まると『悲』の感情が起こりやすいと言えます。

確かに昔から秋は『別れの季節』とも言われています。
これも秋特有の『悲』の感情がもたらしているのかもしれません。

秋になるとなんだか鬱々したり、楽しくないと感じたり、生き方を否定したり、存在価値を疑ってしまう人が増えてきてしまいます。

確かに我々人間も一種の動物ですから、環境の影響に逆らうことは難しいものです。
しかし、だからと言って【鬱や悲しみ】を受け入れましょう、という事ではありません。
むしろ、そういう季節が来ると分かっているからこそ、そうならないための養生を開始するべきです。

基本的に鬱やネガティブな感情は気と呼ばれる心や体を動かすエネルギーが不足し、さらに流れが停滞していることが原因です。
このような症状を気虚気滞(ききょきたい)と呼びます。
イメージとしては車を走らせたいのにガソリンがなく、さらにガソリンとエンジンをつなぐパイプが詰まっている感じです。
この場合はガソリンを供給し、さらにパイプの詰まりを除去する必要があります。

体も同じで気を補い、気を巡らせることが心や体を元気に動かすうえで重要となります。

そのためにも行ってほしい養生が以下になります。
・朝食をとる
・疲れない程度の運動をする
・会話(独り言でもOK)をする
・お風呂に入る
・夜更かしをしない(スマホを見るのは絶対NG)

逆を言えば朝食をとらず、運動もせず、誰とも会話せず、シャワーで済まし、夜更かしをしている人は鬱になりやすいと言えます。

皆さんの社会的な環境もあるので全てはできない可能性もありますが、一つでも多く実行してみましょう。

漢方薬では心脾顆粒や逍遥顆粒、甘麦大棗湯、加味逍遙散、温胆湯など様々な漢方薬が使われますが体質などによって考慮するため、必ずカウンセリングを受けてくださいね。

今年は夏が長かった分、疲労感が溜まっている人が多いです。
秋の鬱の時期に疲労感が追い打ちをかけてしまう事もあります。
普段から鬱やネガティブ感がある人は、秋に向けて早め早めに対策していきましょうね!

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。