宇都宮の夏を快適に過ごすための漢方
こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
明日からいよいよ5月!
寒さも和らぎ、かといって苛烈な暑さもまだ来ない。
そういう意味では最高に過ごしやすい時期と言えるかもしれませんね。
さて、タイトルにも書きましたが【宇都宮の夏を快適に過ごすための漢方】を紹介したいと思います。
……?宇都宮って、そんな特殊な地域なんですか?って?
実はちょっと特殊な地域です。
宇都宮は別名『雷都(らいと)』と呼ばれてます。
全国的にも雷が多い地域で、宇都宮市の4~9月の雷日数の平年値は24・2日で、全国で最も多いです。
特に7月8月は1か月あたり5~6日あり、週に一度は雷が発生するイメージです。
宇都宮人にとって雷は馴染みのあるもので、とあるテレビ番組ではインタビュー中に雷が鳴っても平然と答えている様子が【笑い】になっていましたね。
雷が多いということは、急激な気圧の変更がある土地柄と言う事でもあります。
その観点から考えると天気痛(雨が降る直前になると頭痛や関節痛を起こす)に敏感な人は少し苦手な地域かもしれません。
中医学・漢方において天気痛は湿邪(しつじゃ)に弱い体質の人に起こりやすいと考えます。湿邪には外湿邪と内湿邪があります。
外湿邪はいわゆる天候や環境による湿邪と考えて良いでしょう。
内湿邪は体の中の水分代謝の問題と考えて良いでしょう。
外湿邪はなかなか自分でコントロールできないものですが、内湿邪は体調管理でコントロールできます。
体の水分代謝に関わる臓は肺・脾・腎になります。
そのため、
①運動不足
②生野菜、生もの、甘い物、消化の悪いものを食べる
③加齢、体質
などが原因で内湿邪が発生する可能性が高まります。
特に夏は暑いため、①②の影響が強くなります。
これが、夏になると特に天気痛を感じやすくなる要因と言えるでしょう。
宇都宮のこの特異な気候からくる不調を防ぐには、水分代謝を良くすることが大切となります。
代表的な漢方薬には苓桂朮甘湯や五苓散があります。
しかし、これらは温める性質が強いので、火照りがある人は服用を控えたほうが良いでしょう。
体質や状況に応じて服用頻度や量を調節することが大切なので、この点はご相談いただけるとよろしいかと思います。
5月5日は立夏。
いよいよ夏が始まります。
梅雨や夕立、雷への対策として漢方薬を上手に使っていただけると、宇都宮の夏も快適に過ごせるはずです。
ぜひ、お試しください(^^♪