妊活に睡眠が大切な「理由」をご存じですか?

こんにちは、宇都宮市の漢方相談・天明堂薬局の中山です。

不妊治療において睡眠は大切。
というのは皆さんもご存じだと思うのですが、では「なぜ大切?」ということまでは知られていないかもしれませんね。

漢方相談を受けていると「寝る前にスマホでいろいろ調べてしまって睡眠時間が6時間」という人も少なくありません。
しかし、妊活において慢性的に睡眠時間が6時間になると卵巣と脳のコミュニケーションが低下し、排卵障害のリスクも20%上昇するというデータもあります。

今回は妊活において睡眠がいかに大切なのかをブログとして書きます。

睡眠不足が引き起こすコルチゾールの増加

人はストレスを感じると、副腎からコルチゾールが分泌されます。本来は体を守るための大切なホルモンですが、慢性的に増え続けると話は別です。睡眠不足は体にとって大きなストレスであり、寝不足が続くほどコルチゾールが高い状態が続いてしまいます。


コルチゾールが高い状態が続くと、脳の視床下部‐下垂体‐卵巣系(HPO軸)のバランスが乱れ、女性ホルモンの分泌リズムが崩れやすくなります。これは排卵のタイミングや卵胞の成熟に影響し、結果として妊娠しやすさにも関わってくるのです。

 卵巣機能と卵胞の質にどう影響するのか

コルチゾールが増えると、卵巣に対して次のような影響が生じやすくなります。
• 卵胞の成長スピードが乱れる
成熟に必要なホルモンの働きが弱まり、育つべき卵胞が十分に育たないことがあります。
• 排卵のタイミングが不安定になる
ホルモンバランスの乱れは排卵遅延や無排卵につながることがあります。
• 卵胞の質が低下しやすい
卵子は約3か月かけて育つため、その期間に慢性的なストレスや睡眠不足が続くと質に影響が出る可能性があります。
妊活中は「卵子の質を上げる」という言葉がよく使われますが、そのために特別なサプリや食材を探す前に、まず“睡眠”という土台を整えることが最も効果的なアプローチのひとつです。

睡眠が整うとホルモンのリズムも整う

十分な睡眠は、女性ホルモンの分泌リズムを安定させ、卵巣が本来の働きを取り戻すための環境づくりに役立ちます。
• メラトニンが増える
メラトニンは睡眠ホルモンであると同時に、卵胞を酸化ストレスから守る働きもあります。
• 自律神経が整う
副交感神経が優位になり、血流が改善。卵巣への血流も良くなり、栄養が届きやすくなります。
• コルチゾールが自然に低下する
良質な睡眠はストレスホルモンをリセットし、翌日のホルモンバランスを整えます。
妊活中の体は、思っている以上に繊細です。睡眠はその繊細なバランスを支える“ホルモンの司令塔”のような存在と言えます。

そのため、妊活中は睡眠の時間・質にこだわることがとても大切と言えます。
まずは以下のことを注意して過ごしてみましょう!
• 就寝1時間前はスマホを見ない
ブルーライトはメラトニンの分泌を妨げます。
• 寝る前の軽いストレッチや深呼吸
副交感神経が優位になり、入眠しやすくなります。
• 寝室の温度・湿度を整える
快適な環境は睡眠の質を大きく左右します。
睡眠の質が良くなる寝室の温度は18℃もいうデータもあります。
• 寝る前の“考えごと”を紙に書き出す
頭の中の不安や予定を外に出すことで、脳が休息モードに入りやすくなります。

妊活の第一歩は「しっかり眠ること」そのための漢方を

現代の妊活医療は日々目覚ましい進歩をしています。
しかし、その医療の発展の一方でどこか「体の基本」を疎かにされてはいませんか?
食べる事・眠る事の大切さが見失われ「この薬を飲めばよい、このホルモン剤でよい」となっている傾向に一抹の不安を感じることもあります。

妊娠しやすい体づくりは、特別なことをするよりも、まずは体の基本的なリズムを整えることから始まります。睡眠はその中心にある大切な習慣です。しっかり眠ることでコルチゾールが落ち着き、卵巣が本来の力を発揮しやすくなります。
そういう意味でも「睡眠の質を良くする漢方、寝つきを良くする漢方」は効能に「妊活」となくても非常に役立つものです。
体の基本を整え、妊活をサポートする一助にぜひ漢方をお試しください。

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。