生理痛は原因によって痛み方も改善方法も違います

中医学において生理痛は『痛経』と呼ばれています。

女性と生理痛は古来より切っても切れない関係ですが、西洋医学的な検査ではいまいち原因が分からず鎮痛剤で抑えるだけ、という人も多いのが現実です。

漢方や中医学では生理痛は主に
・不通則痛(ふつうそくつう)
・不栄則痛(ふえいそくつう)

の2タイプで考えます。

不通則痛は気血の巡りが悪くなることが原因です。
気血の巡りはストレスや血行不良、冷えなどが主な原因になるため、ストレス過多で運動不足、下腹部を冷やすような洋服、冷たい飲み物、サラダなど火の通ってない食事を食べ過ぎる、などが原因で起こります。

不通則痛の痛みの特徴は『強い』事です。
刺すようなズキズキした痛み、張るような痛みが特徴で、さらに冷えが強い人はキューっとひきつるような痛みを感じる事もあります。

不栄則痛は気血が不足していることが原因です。

気血は主に食事から作られることが多いため、ダイエット中、偏った食事、胃腸が弱い、過労などが原因となります。

不栄則痛の痛みの特徴は『弱い』事です。
シクシクとした痛みであるため、何かをしていたら忘れてしまう痛み、と表現されることもあります。主に生理開始から2~3日後に感じる事も特徴です。

 

このように一口に生理痛といっても原因も痛み方も違うため、改善方法も変わってきます。

不通則痛は温めながら気血の巡りを良くする方法をとるのが一般的ですし、
不栄則痛は気血を補うながら、特に脾胃の働きを良くしながら改善していきます。

気をつけないといけないのは不通則痛と不栄則痛が併発してしまう事もあります。

この場合は両方の側面から改善を試みる必要があります。

詳しくはぜひ一度ご相談ください。

 

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。