春のイライラは早めに漢方で対策を!

こんにちは、宇都宮市の漢方相談・天明堂薬局の中山です。

三寒四温の今日この頃、なんだか気持ちがソワソワしたり、イライラしたり、誰かに強く当たってしまう人も多いことでしょう。
※刃物の事件なんかも増えていますね…((+_+))

漢方の世界では、春は「自律神経が乱れやすい季節」

漢方では、春は五臓のうち「肝(かん)」が活発になる時期とされます。
この“肝”は、現代医学でいう肝臓とは少し違い、気や血の巡りを調整し、感情のバランスを保つ役割を担う存在です。
肝がスムーズに働いていると、気持ちは伸びやかで、やる気も湧き、前向きに過ごせます。しかし、春は気温や環境の変化が大きく、肝の働きが乱れやすくなるため、気の巡りが滞り、イライラ、怒りっぽさ、胸の張り、ため息が増えるといった不調が表れやすくなるのです。


本来であれば、こうした「気の滞り」は、体を動かしたり、外の空気を吸ったり、人と会話して気持ちを発散することで自然と解消されます。
春の風に吹かれながら散歩をしたり、誰かと笑い合ったりするだけでも、肝の働きはふっと軽くなります。
だからこそ、昔から春は「外に出て伸びやかに過ごすべき季節」とされてきました。

しかし、現代の生活はそう簡単ではありません。
特にデスクワーカーの方は、朝から晩までパソコンの前に座りっぱなしですよね。
外に出る時間も限られ、気分転換の余裕すらない日もあるでしょう。気が滞っている自覚があっても、散歩に行く時間がない。会話で発散したくても、リモートワークで人と話す機会が少ない。そんな状況では、春の不調が積み重なり、気づけば心身のバランスが大きく崩れてしまうこともあります。


そこで頼りになるのが、漢方の知恵です。
春特有の「気の滞り」や「イライラ」に対して、昔から用いられてきた処方があります。その代表格が「逍遥散(しょうようさん)」です。
逍遥とは「気ままに歩く」「のびのびと過ごす」という意味を持ち、まさに春に必要な心の状態そのものです。
逍遥顆粒は、気の巡りを整え、肝の働きをサポートし、ストレスによるイライラや緊張をやわらげることを目的とした処方。気持ちが張りつめているとき、胸や脇が重苦しいとき、ため息が増えるとき、なんとなく気分が晴れないときに寄り添ってくれる存在です。


もちろん、漢方は魔法ではありません。
飲んだからすぐに性格が穏やかになるわけではないし、生活習慣を無視してすべてを任せるものでもありません。それでも、忙しくて気を発散する時間が取れない人にとって、逍遥顆粒は「心の風通しを少しだけ助けてくれる道具」として、とても頼もしい味方になります。


春は、心も体も揺れやすい季節

春は自分を責めず、無理に頑張りすぎず、少しでも気が巡る工夫を取り入れてみることが大切です。散歩ができる日は外に出て、風を感じる。誰かと話せる日は、短い会話でもいいから声を交わす。そして、それが難しい日は、漢方の力を借りてみましょう。
季節に合わせて心身のケアを変えることは、決して特別なことではありません。自然のリズムに寄り添いながら、自分のペースで春を迎える。そのための選択肢のひとつとして、逍遥顆粒をそっと生活に取り入れてみるのも良いかもしれません。

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。