夏は心に火が付き、暴力や軽率な行動が増える事も…

こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。

最近、ニュースでは刃物を用いた事件や車での事件が目立ちます。
冷静な思考では「なぜそんな凶行に及べるのか?」と考えてしまいますが、実は精神的な不調が引き金になっている可能性も無視できません。

今回のブログは季節と精神的な乱れについて書いてみたいと思います。

夏は心火が高まる季節

皆さんは夏になると
・遊びに行きたい!
・旅行に行きたい!
・イベントで盛り上がりたい!
・友達と飲み会したい!
など、ワクワクする気持ちが昂りませんか?

実はこれ、夏の季節の影響です。

古来より夏は五臓の一つ「心」の不調が現れやすいと考えます。
「心」は心臓のように全身の血液循環に関わる働きもありますが、もう一つの考え方として「心は神を主る」と言うものがあります。これは「心は精神活動をコントロールしている」と言う意味で、まさに「精神状態」の正常運転になります。

また夏の五行は「火」であるため、「火」の性質が心身ともに現れます。
「火」は暑く、上昇、軽い、外向きなどの性質があるため、精神活動も暑く、軽く、上昇し、外向きになります。
つまり、夏は良く書けば「行動的で大胆なことが出来る」となりますし、悪く書けば「衝動的で軽率な判断が増える」とも言えます。

「カッとなって殴った」
「我慢できず痴漢した」
「思わずあおり運転してしまった」

など、精神が「火」の状態になる事件は夏に多いものです。

そういう意味でも、いつも以上に身の危険が多い季節と言っても過言ではないでしょう。

心の火を鎮めるためには

夏になったら心の火が燃える。
これは避けられない事実です。
だからと言って、それに対する改善法がないわけではありません。

夏になると心の火が燃えるのであれば、生活・食事で心の火を鎮める&燃えるものを避ける、をすればよいわけです。

心火が燃えやすくなる生活&食事は
・ストレス過多
・喫煙
・飲酒
・香辛料を好む
・高カロリーな食事
・運動不足
・睡眠不足
・デスクワーク
・会話をしない
などが挙げられます。
ドキッとした人も多いのではないでしょうか?

逆に心火を鎮める生活は
・ストレスを発散できる趣味がある
・飲酒をしない
・喫煙をしない
・香辛料はとらない
・腹7分目を心がける
・夏野菜を多くとる
・涼しい時間を狙って軽く運動する
・22時30分までには寝室に行き23時までには寝る
・仕事の合間に屈伸などをする
・歌を歌ったり、会話を楽しむ
などが挙げられます。

まとめ

心の火はあり過ぎてもダメですし、なさ過ぎてもダメです。
程よく心の火を調節することが、人生を推進するうえでも大切になります。
夏は心の火が燃え上がりやすい季節です。食事と生活で上手に火を調節して、楽しい夏を過ごせるようにしましょうね!

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中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。