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妊娠・産後

流産予防と漢方

流産は妊娠中に何らかの異常があり22週未満で妊娠が終了してしまう事を指します。
自然流産は妊婦のおよそ10~15%で起こるとされ、母体の年齢の上昇と共に上がっていきます。
晩婚化が進む日本においては妊娠の問題とも併せて気をつけないとならない問題です。

漢方における流産の原因

漢方において流産の原因には気血虚弱と肝気鬱結が考えられます。

気血虚弱

気血虚弱とは気と血が不足している状態です。
気は心身のエネルギー、血は心身の栄養と大雑把に考えて良いでしょう。
もともと虚弱体質であったり、妊娠後、つわりによって食事がとれないと気血が不足することがあります。
気には推動作用と呼ばれるものがあり、血の流れにも関わります。
気が不足することで血の運航が停滞し、『不通則痛・不栄則痛』を発生させ、腹痛などを起こします。
気血が不足することで胎児を養う力も低下し、流産を誘発すると考えます。

気血虚弱タイプの特徴

・弱い腹痛 ・顔色が良くない(萎黄色) ・動悸 ・不眠 ・息切れ ・疲労感 ・朝起きられない ・怠さ ・手足が冷たい

肝気鬱結

肝気鬱結とは肝の働きが乱れ、気の流れが鬱滞している状態です。
肝には疏泄機能と呼ばれるものがあり、自律神経を整えるような働きがあります。
肝はストレスにより機能を失調しやすいため、妊娠中のストレスで肝の働きが乱れてしまい、精神的な鬱症状や怒り症状が出やすくなります。

肝気鬱結タイプの特徴

・張るような腹痛 ・ソワソワする ・寝つきが悪い ・怒りっぽい ・舌の色が赤くなる

漢方薬とお勧めの食材

気血虚弱

気血虚弱タイプの人は気血を補う漢方薬を服用します。
代表的な処方には帰脾湯や婦宝当帰膠、当帰芍薬散などがありますが、処方により特徴も異なるため、服用の際は必ずご相談ください。

気血虚弱タイプにお勧めの食材

・カボチャ ・ニンジン ・ジャガイモ ・サツマイモ ・サトイモ ・山芋 ・椎茸 ・肉類 ・舞茸 ・タコ ・イカ ・卵 ・米 ・小麦 ・鯵 ・鰯 ・鰹 ・鯖 ・秋刀魚 ・鮭 ・鱈 ・鰻 ・ホタテ ・ほうれん草 ・小松菜 ・玉葱 ・牡蠣 ・ひじき ・ブドウ ・イチゴ  ・サクランボ ・モモ ・ライチ

肝気鬱結

肝気鬱結タイプの人は肝の働きを良くし気の巡りを改善する漢方薬を服用します。
代表的な処方には逍遥散があります。似た処方に加味逍遙散もありますが、構成生薬の牡丹皮と山梔子は妊娠中には避けたほうが良いため、逍遥散を選ぶようにしましょう。

肝気鬱結タイプにお勧めの食材

・キャベツ ・ニラ ・ネギ ・玉葱 ・レモン ・ミカン ・梅 ・酢 ・アスパラガス ・トマト ・ブドウ ・グレープフルーツ 

まとめ

健康的な妊娠生活を過ごすためにも、気血を補い、ストレスを緩和することはとても大切な事です。
特にもともと疲労感や虚弱体質が気になる方は気血を補う事、ストレス過多な生活をしている人はストレスを緩和する生活を意識しましょう。

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