漢方的に考える夏に多い「心の疲労」とは?

こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です

 

今日もシトシトと梅雨らしい雨が降ってますね。

 

さて、心虚労ってご存知ですか?

『心の虚労』というわけですが、そもそも中医学では疲労を虚労と呼び、病の一つと考えています。

西洋医学では疲労は病とは考えられていないので、その点は中医学の面白いところですね。

疲労を病と考えているため、その対策も多くの研究がなされてきました。

 

五臓の中の『心』は西洋医学の心臓と同じように全身の血の循環をつかさどる大きな役割がありますが、

それ以外にも精神活動にも関係性があります。

 

そのため、心虚労の状態になると

・動悸やドキドキ、心肺機能の低下

・不安感、怯えやすい

・顔色が白い傾向になる

 

などの特徴がみられます。

特に夏は五臓の中でも『心』に一番負担がかかる季節とされているため、

上記のような症状がある人や高齢者は特に注意が必要です

 

 

心虚労がある人は

スイカ、トマト、ニンジン、卵、枝豆、牛乳、レンコン、牡蠣などがお勧めの食材になります。

また小麦製品も比較的『心』には良い食材と考えられます。

 

漢方薬としてお勧めなのが

麦味参顆粒(ばくみさんかりゅう)です。

人参→元気をつける

五味子→引き締める

麦門冬→潤いを与える

処方で、汗をかく人や高齢者には夏の心虚労の基本処方と言えるでしょう。

 

一日二回の服用で十分に効果があるため、飲みやすいのもメリットの一つです。

お値段も一日当たり300円程度とお手軽なのが嬉しいですね。

 

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中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。