生理痛の漢方的原因
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
今日のBLOGテーマは「生理痛」について。
生理痛は女性にとってはどうしても避けられないもののようなイメージがあります。
『生理が来ると鎮痛剤が手放せない。』
『鎮痛剤を飲んでも痛くて学校や会社を休まなくてはいけない。』
このような方も少なくないですね。
確かに、痛みが強く生活に支障をきたすようであれば鎮痛剤の服用も必要です。
しかし、鎮痛剤は「痛みを鎮める薬」であって、「痛む原因を改善する薬」ではありません。
漢方には「原因を改善することで不調を解決する」という考え方があり、生理痛の改善も得意分野の一つです。
今日から生理痛が起きる原因を3つに分けて書いていきたいと思います。
今日ご紹介する生理痛の原因は
気滞血瘀(きたいけつお)
です!
…って、いきなり難しい言葉が…。。
これは簡単に言えば
ストレス過多&血行不良
です!
(厳密にいうと違うのですが、イメージ的にはこれでOKです)
漢方には「不通即痛(ふつうそくつう)」という考えがあり、これは「気血の流れが悪い場所は痛みを起こす」というものです。
生理痛のご相談の一番多い原因です。
それほど、現代女性はストレス過多と血行不良の状態です。
このタイプの生理痛は他に見られる症状として
・生理前に下腹部が張りや頭痛がある
・経血の色が暗い
・経血に血の塊がある
・生理前に胸や脇が張る
・唇や舌の色などが暗い
などの特徴があります。
意外と当てはまる人が多いと思います。
このタイプの生理痛を改善するのはいたってシンプルです。
それはストレスを緩和し血流を良くすることです。
と書いては見たものの、現代社会はストレス社会ですし、十分な入浴時間や運動、睡眠をとれていない人も多いです。
そういう人にこそ、漢方薬を上手に使っていただきたいと思います。
漢方薬の種類は多種多様で、その他の体質によってもお薬の使い分けが必要なためここでは具体的な処方名は書きませんが、
気の巡りと血の巡りを良くする漢方薬を服用するととても効果的です。
気滞血瘀タイプの生理痛を改善すると
頭痛や生理前のイライラ、便通、肌荒れ、冷え性、なども同時に解決できるので、たくさんの「福」作用があります。
ぜひ漢方薬をお試しください。