梅雨に起きる不調とお勧めの漢方薬
こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
今日は朝から雨が降っています。
宇都宮の例年の梅雨入りは6月5日ということで、もういつ梅雨入りしてもおかしくないような時期になりました。
つい先日まで「桜がきれいですねぇ」なんて話していたのに…、時の早さに驚くばかりです。
さて、梅雨に入ると「梅雨ならではの不調」が起こりやすくなります。
今回のブログは「梅雨に起きる不調とお勧めの漢方薬」について書いてみたいと思います。
梅雨の不調、ポイントは湿邪
漢方において湿度の高い環境は「湿邪」を生むと考えます。
湿邪は字のごとく「湿気の邪気」です。
湿邪の特徴は
・気分がすっきりしない
・食欲不振
・浮腫み
・体のダル重さ
・軟便
などが挙げられます。
また、こういう時期に冷たい飲食・消化の悪い食事、暴飲暴食をすると胃腸に負担がかかり、胃腸そのものの水分代謝能力も低下します。
これを『内湿邪(ないしつじゃ)』と呼びます。
梅雨による湿邪(外湿邪)と食生活や胃腸虚弱による内湿邪が合わさるといよいよ本格的な湿邪による不調が目立つようになります。
お勧めの漢方薬は?
この時期、気をつけないといけないのは「浮腫み=利尿剤」という発想です。
五苓散や真武湯のような、やたらと利尿させる漢方薬は湿邪を「払う」という方法ではありません。
お勧めなのは胃腸の働きを良くし内湿邪を払いながら、紫蘇葉などを用いて外湿邪を払う処方になります。代表的な漢方薬として勝湿顆粒などが挙げられます。
もちろん、厳密には人それぞれ体質が異なりますので、服用の際は必ずカウンセリングを受けてください。
まとめ
私はこの時期になるといつもカーペンターズの名曲「Rainy Days And Mondays (雨の日と月曜日は)」を思い出します。
サビの歌詞「Rainy days and Mondays always get me down(雨の日と月曜日はいつも気が滅入ってしまう)」は、なるほど納得です。
雨の日に気分を落とさないためにも湿邪を払う漢方薬がお勧めですよ。