生理痛に対する漢方アプローチ。ストレスによる生理痛の悪化
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です
春らしい急激な気温差にストレス過多の人も多いですが、実はストレスが生理痛を悪化させることがあります。
そのキーワードが『気滞血瘀』です。
…漢方用語って難しい(笑)と思われがちですが、なるべく砕いて書いてみたいと思うのでぜひ最後までお付き合いください。
【気血の巡りが悪くなると痛みを生む】
中医学では気と血は流れが比例するという考え方があります。
気の流れが良くなれば血の流れが良くなり、血の流れが良くなれば気の流れも良くなります。
これは逆も言えます。
気の流れが悪くなれば血の流れも悪くなり、血の流れが悪くなれば気の流れも悪くなります。
これを今風に書くと
ストレスがかかると血行不良になり、血行不良体質の人はストレスを感じやすくなる、と考えられます。
人間関係や寒暖差、気圧の変化、睡眠不足やアルコールの摂取など、ストレスが過剰にかかると血流が悪くなります。
これにより痛みを起こす原因の一つである
不通即痛(ふつうそくつう)
が起こります。
不通即痛とは『流れが悪くなっている場所は痛みを起こす』という考え方です。
生理痛以外にも頭痛や肩こり痛、腰痛なども気血の巡りが悪くなると発生しやすくなります。
不通即痛を防ぐためにも気血の流れは常に良くしておきたいものです。
デスクワーカーは特に同じ姿勢でいることが多いので、こまめに歩いたりして気血の巡りが悪くならないように気をつけましょう。
【まとめ】
このタイプの生理痛は病院での検査では『問題なし』と診断されることが多いので、とりあえず鎮痛剤で抑える、という方法になりがちです。
しかし、中医学的にアプローチするとストレスを緩和することで『生理痛を緩和する』ことも可能です。
ストレス過多の現代社会、鎮痛剤でとりあえず痛みを抑える方法も良いですが、痛みが『起こらないようにする方法』もぜひお試しください。
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