不眠に使う漢方薬【心脾顆粒】とは?

今日は不眠に使われる漢方薬の一つ【心脾顆粒】について解説したいと思います。

中医学において不眠の原因は様々ありますが、その中の一つに心脾両虚(しんぴりょうきょ)があります。

なかなか難しい言葉なので、ざっくりと砕けば、【疲労状態が強くメンタルも弱っている状態】とも言えるでしょう。

このタイプの人の特徴は
・疲労倦怠感が強い
・無気力
・食が細い
・顔色が優れない
・安静を好む(運動するよりゆっくり横になりたい)
・不安感がある
などが挙げられます。

このタイプは生理がある女性に多い印象ですが、最近では細身の男性などにも見受けられます。

心脾顆粒は脾(胃腸のような場所)を補いながら気血を増やし、心(精神活動を主る)を養う漢方薬です。

直接的な不眠の漢方とは言いにくいですが、不眠の原因となる体質を改善してくれます。

春は新しい環境や人づきあいで何かと心のエネルギーを消耗してしまいます。

【疲れているのに眠れない】

これがこの処方に合うか合わないかの判断基準と考えても良いでしょう。

不眠がなくても、日々の生活で心が疲弊している人にはお守りになる漢方薬ですね。

 

 

 

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。