蓄膿症が慢性化して鼻がすっきりしません。なにかいい漢方薬はありませんか?

パンダ顔(小)  春先のアレルギー性鼻炎に悩む人は多いですね。ですが、季節に関係なく蓄膿症で悩んでいる人も多くいます。

 蓄膿症は中国の古典では「鼻淵(びえん)」と記載されています。「淵」には「深い」という意味があり、水が澱んで濁る状態をあらわしています。つまり、鼻淵とは濁った鼻汁が多量にたまる病気、という意味合いがあるのです。

 蓄膿症の原因は主に細菌感染による炎症が原因と考えられ、病院で抗生物質を処方され改善する方も多いですが、一般的に蓄膿症には「なりやすい体質」というものがあります。体質改善で蓄膿改善といきましょう!

 蓄膿症になりやすい体質には以下の3つが挙げられます。

 ① 胆腑鬱熱
 ② 脾胃湿熱
 ③ 脾肺気虚

胆腑鬱熱

 ストレスや気持のトラブルにより気の巡りが悪くなると、肝と胆の気が熱され体の中に熱(イライラなどを起こす熱)が発生する、と中医学では考えられます。ネバネバした黄色い鼻水が出ること・舌が紅く、舌の苔が黄色い・喉が渇きやすい、気持ちがそわそわして落ち着かない、などの特徴があります。

 中医薬としては鼻淵丸(びえんがん)を中心に、慢性化しているようなら荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)、急性であれば竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)を併用すると効果が高いでしょう。

脾胃湿熱

 飲食の不摂生により胃腸の働きが低下すると、余分な水(湿)や余分な熱を生むことがあります。胃腸は必要なエネルギーを作ると共に不必要なものを排泄する働きがある為、胃腸の低下により濁気が発生し、鼻詰まりを起こしたり、黄色くて濃い鼻水がでたり、匂いのある鼻汁が出ます。特徴としては、鼻水が多く、頭が重く感じたり、体がだるかったり、気持ちが塞いだり、舌の苔が黄色くベッタリついていることがあります。

 中医薬としては鼻淵丸を中心に勝湿顆粒(しょうしつかりゅう)や茵陳五苓散(いんちんごれいさん)などを合わせるのがよいでしょう。

脾肺気虚

 脾は胃腸のような働きがあり、食べ物から栄養やエネルギーを作る働きがあると考えられます。脾の働きが低下すると肺気(肺を正常に動かす力)が低下し、肺の持つ体表を防御する力(免疫力のようなもの)が低下してしまいます。体表の防御が弱くなることで様々な邪気(例えば風邪)に侵入されやすくなり、咳やくしゃみ、鼻つまり、鼻水などの症状が現れます。治りの遅い蓄膿症の一部は脾肺気虚による気血不足が原因であることが多いです。

 他にも多量の透明な鼻水が出ること、嗅覚が低下していること、疲労や息切れがあることなども、症状の特徴として挙げられます。勝湿顆粒や五苓散、小青竜湯などの漢方薬の他に体力をつける例えば、補中益気湯などを加えることが症状改善のポイントになります。また、冷たいもの生モノは避けるのが大切です。

 民間療法として「どくだみ茶」を飲むことも良いとされていますが、これは粘り気のある鼻水のときに効果的です。


TOPPAGE  TOP