風邪をひきやすいため、最近の新型インフルエンザにかからないか不安です。どんな対応をすればよいのでしょうか?
花粉症や風邪、インフルエンザなどのニュースで必ずと言っていいほど出てくるキーワード、それが「免疫力」です。免疫力を高める食事や睡眠の大切さなど浸透してきているのは大変よいことですね。
免疫の概念は2000年以上前からある程度認識されていたと言われています。昔の人は免疫力を正気(せいき)と呼び、体を守るエネルギーのようなものと考えました。
そして、日常には
・風邪 (ふうじゃ:風による邪気)
・湿邪 (しつじゃ:湿気による邪気)
・火邪 (かじゃ:熱や火による邪気)
・寒邪 (かんじゃ:寒さによる邪気)
・暑邪 (しょじゃ:暑さによる邪気)
・乾邪 (かんじゃ:乾燥による邪気)
という邪気があり、その邪気が体を襲うのを正気が防いでいる、と考え、正気が十分であれば病邪を追い払い、不十分であれば病気になると考えていたのです。また、病気が長引くのか、短期間で治るのか、などもこの正気の概念が応用されています。2000年以上前から現代医学の免疫と似た考え方があるというのは面白いことですね。
中医学では免疫力の低下を引き起こす原因を以下のように考えます。まず「正気」のおさらいですが、正気は真気とも呼ばれ「真気は天よりこれを受け、穀気とともに身を充たすものなり」とあるように、生まれながらに持った気(親から受け継いだ気)と食事などで得られる気(穀気)を合わせたものです。この「正気」は生命機能の総称で免疫力の他にも五臓六腑の機能にも関与しています。
過労で気を消耗する、加齢で気が低下する、生まれながらに気が弱い、十分な食事をとっていないため気が不足する、睡眠不足で気が充足できない、胃腸が弱くて気が作れない、などなど...。現代の生活には気の不足を招くような生活習慣が蔓延しています。
このように、一般的に免疫力が弱いと言われている方は、「正気」を補う漢方薬と生活習慣が必要になってくるのです。
正気不足の方には以下のような特徴があります。
・息切れがある
・汗をかきやす
・風邪をひきやすい
・疲れている
・痩せている、もしくは肥満
・下痢もしくは軟便
・めまい 目の疲労
・冷え性 腰痛
・舌の周りに歯型がある
その他の症状と合わせながら検討する必要があります。
代表的な漢方薬に玉屏風散(ぎょくへいふうさん)があります。屏風をたてて外からの風を防ぐという意味から名付けられた処方で、シンプルな処方内容のため子供から大人まで幅広く使われています。長期的な使用も可能なため、免疫力の低下や体力の低下がみられるお子様に使われることが多いです。
他にも補中益気湯(ほちゅうえっきとう)や十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)、西洋人参などがありますが、それぞれに特徴があるので、自己判断せずに専門の薬局または医療機関に相談した上でご購入されることをお勧めします。
今、問題になっている新型インフルエンザには板藍根が使われることが多く、品薄状態になってきています。当店でも在庫が限られてきていますので、必要な方はお早めにご連絡ください。





