太っているのが気になってしまってダイエットしようと思うのですが、漢方薬でいいのはありますか?やっぱりTVでCMしてるようなものがいいんですか?

 肥満になる原因が何なのかを見極めることが重要です。体質・症状にあった漢方薬を選びましょう。

 中国では昔、肥満した人を「肥貴人」と呼びました。肥満体は裕福な生活の象徴とされたためか、昔はあまり重要視されていなかったようです。しかし、今日ではメタボリックシンドロームが広く認識され、肥満が様々な病気の引き金になることは周知の事実になりました。中医学では主に4つのタイプから肥満にアプローチします。

① 痰湿タイプ

 痰湿は脂っこいもの、ジュースやお酒の飲み過ぎなどにより生じます。中医学的には肥満の主な原因はこの痰湿が考えられます。 特徴としては腹部の膨満感があったり、食欲が盛んであったり、体が重だるく、舌の苔がベッタリとあるなどがあります。 特に口がネバネバする人は胃の湿をとる平胃散を、さらにむくみや下痢がある人は平胃散に五苓散をあわせるのもよいでしょう。

②脾気虚弱(≒胃腸が疲れている)タイプ

 胃腸の働きが低下するため、体内に水湿がたまり肥満になります。水湿は痰湿を形成することがあるため、肥満の原因になります。 特徴として疲れやすい、食欲がない、風邪をひきやすい、眠くなりやすい、だるい、舌がなんとなくはれぼったい、などがあります。 特に下痢がある場合は香砂六君子錠を用いるのがよいでしょう。特に下半身より上半身の肥満が気になり汗をかきやすい人は防已黄耆湯が良いと思います。

③瘀血(≒血行不良)タイプ

 瘀血の中には脂肪が含まれていて、瘀血が蓄積すると脂肪肥りになります。 特徴としては顔色が暗く、肩こりや頭痛を起こすことがあり、舌がやや暗い色をしているか、瘀点があるなどです。 瘀血症状によくつかわれるのが、冠元顆粒です。特に、高脂血症、心・脳・血管などの傷害を伴う肥満に適します。

④肝気鬱結(≒ストレス過剰)タイプ

 精神的なストレスが続くと血行不良が起き瘀血を生じ肥満症になります。また、ストレスによる可食も肥満になる原因の一つです。特徴として、イライラしたり、胸脇が張ったり、不眠、過食気味、便秘気味、舌の赤みがやや強い、などがあります。イライラが特に気になり過食してしまう人には加味逍遥散がよいでしょう。にきびや湿疹ができやすく便秘気味の人は防風通聖散がよいでしょう。

 上記のタイプが混在している場合もあります。お薬選びのときは、ぜひご相談ください。


TOPPAGE  TOP