出産してから生理でもないのにお腹が痛みます。授乳しているので化学薬品は飲みたくないのですが、漢方薬で何か痛み止めはありますか?
中医学では安易に痛み止めを飲むのではなく、痛む原因を根本から改善していきます。
出産は女性にとって感動的な事です。しかし、産後に体の不調が見られるケースも多く、特に授乳期となると安易に薬を飲むことに抵抗がある方も少なくありません。出産後の体調不良は時には長引くこともあるため、できるだけ早く解決するのが良いですね。今回の産後の腹痛には大きく2つの原因が考えられます。
1つは血虚失養(けっきょしつよう)という状態です。出産により大量の血が失われるため、子宮を養うことができずにシクシクとした痛みが起きます。疲れやすくなっていたり、めまいや立ちくらみ、不眠、便秘気味、肌が乾燥しやすい、などの症状を伴う事があります。この場合は、不足している気血を補給して、子宮を養い、痛みを止めることが大切です。代表的な方剤としては十全大補湯、婦宝当帰膠、当帰建中湯などがおすすめです。
2つ目は血瘀阻絡という状態です。出産時や出産後の体力低下状態時に寒さなどで体調を崩すと血行を悪化させます。また、精神的な疲労やストレスなどによっても血行が悪くなります。これらが原因で子宮での血行が悪くなることにより、下腹部が痛むことがあります。他にもお腹が張ったり、ドロッとした生理があったり、温めると楽になったりする特徴があります。この場合は、血液の巡りを改善し、またストレスなどが強いときはリラックスする漢方薬を飲むのが良いでしょう。代表的な方剤に冠元顆粒、安中散、温経湯などがあります。
下腹部の痛みならず、出産後は前述のとおり、エネルギーを多く消耗します。 産後の体調管理のためにも血を補う漢方薬を飲んでおくと良いでしょう。





